『学び合い』の話

生徒たちのちょっとした良い行動をも見逃さず価値づけすることが『学び合い』の見取りにつながる

初任研の先生に授業を見てもらうと、さまざまな気づきがあります。 今日は「「次回の授業の話をするね」って先生(=私)が言ったとき、後ろ向いていたのにすっと前を向いた子がいたでしょ? そういうときに、「聞く姿勢すぐに作れるのいいね!」とか「こっち向…

部活動の運営は『学び合い』そのもの

正規の教員になるにあたって、教科指導や授業づくり、学級経営等の本は買いましたが、部活の指導に関する本は一度も勝ったことがありません。 もちろん、指導をする上でいろいろと悩むことはありましたが、自費で本を買って読むほど苦労はしてなかった気がし…

学ぶ環境を整えてゴールを示せば生徒たちは自分で学んでいく

おおっぴらに『学び合い』ができない私が思いついた苦肉の策が、「ミッションが達成できたかどうかの規準を"一人一人指名して答えさせ、全員答えられれば合格"にすること」。 ゴールが明確になり、いつまでにやればいいかが示され、学ぶ環境が整えば、生徒た…

フルの『学び合い』はできていない私の折り合いのつけ方は…

フルの『学び合い』はできないけれど、少しでもいいから『学び合い』の考え方を授業に取り入れたいと考える日々が続きます。 今日は1年生の授業で10分ほどの活動を入れてみました。 「大人になれなかった弟たちに……」という戦争をテーマにした作品で、次のよ…

公開授業で『学び合い』を取り入れてみた話

今日は初任研の公開授業でした。 私は合計4クラスの授業を担当しているのですが、今日はその全クラスで授業があり、しかも公開授業は5限で最後だったので気が気ではありませんでした。 公開授業は漢字の組み立てと部首についての授業でした。 漢和辞典が生徒…

生徒たちに任せるのってやっぱりいいなぁ

新しい単元の授業準備が間に合っておらず、私が説明ばかりしている授業にしんどくなってしまったので、思い切って『学び合い』をしてみました。 「ダイコンは大きな根?」という説明文を読み終わったところだったので、その演習プリントをすることに。 語り…

『学び合い』の実践において疑問には思っていたけどブラックボックス化していたものが、少しずつ見えてきた気がする(タイトル長いな…)―全国『学び合い』フォーラム―

連日のように『学び合い』全国フォーラムの振り返りです。 自分の発表の振り返り↓ bookmarker330.hatenablog.com 深山さん・藤田さんの分科会の振り返り↓ bookmarker330.hatenablog.com それだけ自分にとって学びが多かったのでしょう。現場に出る前に参加す…

「一人も見捨てないってどういうこと?」に対する答え―全国『学び合い』フォーラム―

昨日は『学び合い』全国フォーラム2021に参加しました。 午前中は西川研究室の分科会で発表したり、「ミニ西川」として参加者とお話ししたりしました。私の失敗談が想像以上に需要があったようでなによりでした↓ bookmarker330.hatenablog.com 自分の発表が…

『学び合い』でも”しくじり先生”の存在って重要なんだなぁと思った話

『学び合い』全国フォーラム2021が開催されています。 午前中は西川研究室の分科会で後輩のサポート兼発表者として参加しました。 私が話したのは、今年度の非常勤先でのできたてほやほや(?)の失敗談。 発表前は「初心者向けの分科会で失敗談を話すのはど…

日々の授業の振り返りを言葉にすることは、後々自分の財産になる

2/20(土)に『学び合い』全国フォーラムオンライン2021が開催されます。 『学び合い』全国フォーラムオンライン2021 | Peatix 私が所属している西川研究室は、午前中に【ミニ西川に聞いてみよう!~『学び合い』って何!?~】というテーマで分科会を担当しま…

久しぶりの上越『学び合い』の会と『純』喫茶で得た学び

今週はオンラインで人とつながる機会が多いです。 昨日は久しぶりの上越『学び合い』の会。ゼミ運営が後輩たちの手に渡ったので、純粋に参加者として楽しめました。 また、今日は『純』喫茶で西川研OBOGの方とお話しすることができました。 そこで得た気づき…

新任で『学び合い』をするとしたら気をつけたいこと

今年非常勤で働いていたとき、かなりお世話になったのが『みんなで取り組む『学び合い』入門』です。 みんなで取り組む『学び合い』入門 (THE教師力ハンドブック) 作者:西川 純 発売日: 2017/05/18 メディア: 単行本 壁にぶつかってしんどかったときは、これ…

『学び合い』の語りの内容を事前に文章化するか否か

先日ゼミ室で『学び合い』の語りの話になった。 「語りの内容を事前に考え、文章化しておくかどうか」 台本レベルでしっかり考えて文章化する人、箇条書きでまとめる人、特に文章化はせず自分の伝えたいことを語る人… ゼミ生の中でもやり方はひとそれぞれだ…

「複数時間の『学び合い』は他のクラスでやったことあるからきっと大丈夫」という慢心

昨日のブログで、複数時間の『学び合い』をやってはいるもののあまりうまくいっていない旨をブログに書きました。Facebookにその記事のリンクを貼ったら、何名かの方からコメントをいただきました。 その中でも、 「自分は不安に思っている」「信じきれない…

解答を写すこと自体は悪いことではないのだが…

新しい単元(魚住直子さんの『卒業』)に入り、全てのクラスで複数時間の『学び合い』をしている。 ①『卒業』に出てくる漢字のプリント ②あらすじの穴埋め ③第一段落~第二段落の内容理解の問題を見開き2ページ分 ↑「この3つを2時間でやってね」と伝え、後は…

「納得してもらったらサインをもらう」というだけの指示では足りないんだな

『学び合い』ではよく「クラスメイト○人に説明し、納得してもらったらサインをもらう」という方法をとることがある。生徒たちが全員理解することを保障するための仕組みでもある。 ただ、それだけでは生徒はなかなか動かない。 納得したかどうか確認せずにサ…

「お説教の口」になっていたなぁと反省

今日は3コマ授業があったが、どのクラスも進度がだいたい同じなので試行錯誤の繰り返しだった。 最初のクラスは課題への取り掛かりが早くなるといういい姿が見られたが、私語が目立つのが気になってしまった。 最後の語りでは、よかったこと1つともったいな…

今まで生徒たちに蒔いてきた種が芽を出しているという確かな手ごたえ

今日の授業中とてもうれしいことがあり、帰りの車の中で自然と笑みがこぼれ、にやにやがとまらなかった。 お昼ごろ非常勤先に着いたときは、特に今日このブログに書く内容が思いついていなかったので「かくなるうえは、「今日の夕飯にプッタネスカを作りまし…

やっぱりセオリー通り

子どもたちは素直だ。今小学校に連携に入っているのもあるけれど、特に小学生の言動は本当に率直だなと思う。 今日あるクラスに算数の授業のサポートに入った。テストが返されて、その直しをするという内容だったのだが、問題が解けずに手が止まってしまい、…

『学び合い』フォーラム2020に参加して

今日は、みんなde『学び合い』フォーラムに参加した。 minnano.online 基調講演1 大阪市生野区長 山口照美さん 「一人も取りこぼさない学校・まちづくり〜経済格差を教育格差にしないために〜」 現在キャリア教育の研究をしていることもあり、”学校・まちづ…

夏休み前のロスタイムのような期間を振り返って

夏休み前に授業をするのは今日で終わり。 1学期の考査が終わった後から夏休みまでのロスタイムのような期間を無事乗り切ることができた。 コロナウイルスの影響で休校になるという予想外のスタートから、授業担当者が途中で代わり、かつ私がぱっと見だと今ま…

2:6:2は本当だなぁ

非常勤講師先は今週まで授業。 夏休み前最後の授業で、生徒たちには振り返りシートの余白にこの授業全体の感想を書いてもらっている。 ちゃんとしたアンケートを作ろうかと思ったのだが、項目をどうしようか迷って結局作らなかった。 生徒にとっては、急に来…

連帯責任…なのか?

非常勤先では今週は夏休み前最後の週なので、10分短縮の午前授業。 今日も2コマ授業をしてきた。 その2コマの中には、先週の段階でどうにもうまくいっていなくて「困った…」となっていたクラスもあった。 「表出している”悪い面”は私にはどうしようもない」…

負のスパイラルだな、これは

ここ最近、このブログがその日1日の授業のリフレクションになっている。 今日は担当する高3の4クラス全てで授業があった。 1日に全クラスあると、それぞれのクラスの違いがよくわかる。 終了20秒前まで粘りに粘って全員達成するクラス。 難しい課題でも自分…

困ったときは本に立ち返る

ここ最近は授業後の心の振れ幅がジェットコースターみたいになっている。 一喜一憂したところでしかたないので、もっと大局的な視点が必要だと思うのだが、なかなかそうもいかない。 昨日は「うまくいってないー」「どうしようー」とブログやフェイスブック…

『学び合い』だと全ては自分に返ってくる

先週、課題を欲張りすぎて大失敗したのが尾を引いている。 今日は3クラスとも全員達成したけど、知らず知らずのうちに生徒たちの力をみくびっていたのだと思う。 「午後の授業で集中力切れてるだろうから」とかいくらでも言い訳はつけられるけど、結局私が生…

結局は生徒に対して率直に、誠実に語るのが一番

今日は朝イチから2コマ授業。 どちらのクラスも先週私が課題を欲張りすぎたせいで失敗したクラス。 朝から気分が重かった。 4連休を使って夏休みまでの授業で使う課題を一通り作ったのだが、「これでいいのか」と心配だった。 それでも授業はしなければな…

『学び合い』の課題を作成していたらマインドセットが変化する、の巻

『学び合い』の課題を作っていると、自身のマインドセットが崩れ去るような感覚がある。 私はいわゆる一斉授業で育ってきたし、『学び合い』に出会う前は一斉授業をしていた。おそらく私の中には、知らず知らずのうちに「一斉授業のマインドセット」ができて…

『学び合い』の最後の語りのときに感じたこと

昨日の失敗をもとに課題を修正したので、今日は多少リカバーできた。 同じ科目を全クラス分担当しているので、あるクラスで何かあったときは、その後他のクラスで修正して様子を見ることができる。 ただ、始めの方のクラスを実験台にしているような感覚が拭…

『学び合い』の課題の量と難易度が読めない…

『学び合い』の本には「上位2割の子が10分程度で解き終わる量」というのが、課題の量・難易度の目安として載っている。 ただ(当たり前のことなのだが)、課題の量や難易度がその集団の子たちにとって適切かどうかはやってみないとわからない。 ある程度教員と…