結局は生徒に対して率直に、誠実に語るのが一番

今日は朝イチから2コマ授業。

どちらのクラスも先週私が課題を欲張りすぎたせいで失敗したクラス。

 

朝から気分が重かった。

4連休を使って夏休みまでの授業で使う課題を一通り作ったのだが、「これでいいのか」と心配だった。

 

それでも授業はしなければならない。

 

どちらのクラスでも、最初の語りでは「なぜ任せるのか」ということを語った。

・わからない人は「わからないことがわからない」ことが多い

・どこでつまづいているのかは相手の話を聞いてみないとわからないし、それには時間がかかる

・授業は50分でこのクラスには40人弱いる→私がひとりに割けるのは1分ちょっと

・1分ちょっとでは全員を理解させるのは不可能→だからみんなの力を借りたい

 

そして任せた。

 

結果は、20分近く残して全員達成。課題の量と難易度はまた失敗。

残りの時間は、最初に「任せる」と言ったので、生徒たちに委ねた。ちらちらと私の顔を見る子もいたが、特に何も言わず、座席表を見ながら生徒の人間関係をざっと把握しようとした。

 

最後の語りでは、そのときの自分の思いを率直に話した。

・一斉授業なら自分でコントロールできるけど、この形式だとみんなに授業時間の大半を任せるので、コントロールできないから正直不安

・前回大失敗しているので、今日はちょっと怖くて学校に行きたくなかった

・でも、みんなの様子が自分に合ったやり方で課題に取り組んでいる様子を見ることができてよかった

 

「不安だった」のところで何人か顔を上げた。

生徒の前で「不安だった」なんて言う先生、そうそういないだろうな。

 

でも結局、率直に、誠実に語るのが一番なんだと思う。

生徒にとっては「先生」かもしれないが、私も一人の人間だ。カンペキじゃない。

取り繕ったところで生徒にはすぐに見抜かれる。

 

振り返りシートを見ていたら、「前回4つの場面を文章でまとめたので、今日のあらすじの穴埋め問題は教科書を見なくてもできてよかった」というコメントがあった。

 

前回は課題を出しすぎて失敗したなと思っていたが、あながち失敗でもなかったのかもしれないと感じた。全員が戦意喪失する課題だとまずいが、頭を使って必死でやらないと終わらない課題を出すのもありなのか…

 

そうそうしょっちゅう全員達成するとだれてきそうな気もするし。

 

1,2限と5,6限では生徒のテンションも疲れ度合いも違うというのを肌で感じたので、課題を調整する必要がありそうだ。

 

まだまだだけど、いろいろ見えてきた。

仕切り直しとしては上手くいったのかもしれないな。