先日ゼミ室で『学び合い』の語りの話になった。
「語りの内容を事前に考え、文章化しておくかどうか」
台本レベルでしっかり考えて文章化する人、箇条書きでまとめる人、特に文章化はせず自分の伝えたいことを語る人…
ゼミ生の中でもやり方はひとそれぞれだった。
話すのが得意なあるゼミ生は「事前に文章化したり準備したりするのは絶対にしないようにしている」と言っていた。文章化してしまうと、自分が伝えたいことが逃げていってしまうような感じなのだそう。なるほど…
かくいう私はと言えば、「基本は準備しない。でもきちんと語らなければならないときは、伝えたい内容を文章化してまとめてから臨む」。
普段は、終わりの語りで授業中見取ったことを素直に生徒に伝える一方、はじめの語りは特に準備せず今日の課題を手短に伝えるだけで済ませてしまうことが多い。そのため、「はじめの語り<おわりの語り」になっている。
おそらく、「今後の社会について」とか「幸せに生きていくためには」、「一人も見捨てないことは得である」といった内容を毎回の授業で語るのは、ちょっと照れくさいのだろうと思う。語る内容のレパートリーも正直そんなにない。
語らなければならないことはわかってはいるのだが、特にはじめの語りはおざなりになりがちなのが目下のところの悩みである。
一方、何か困ったことがあったり、生徒集団内で望ましくないことがあったりすると、その次の授業の最初で仕切り直しをする。仕切り直しをする際は、語る内容をしっかり言語化して準備していく。
①伝えたいことをひたすらノートに書き出す
↓
②言うべきこととそうではないことを整理し、項目を絞る
↓
③話す順番を考える
↓
④箇条書きにして整理し直す
だいたいこの①~④のルートをたどる。こうしないと話しているうちに伝えたいことがあふれてきて、結局何が言いたいのかわからなくなってしまいそうだからだ。
仕切り直しの回数が多い(この4か月の間に2回)気がするのは、普段のはじめの語りがおざなりになってしまっているからなんだろうな、きっと。
普段の語りをもう少し考え直さなければ。