けんかの仲裁は1人ずつ話させるのが鍵

1限の授業のため担当するクラスの教室で準備をしていたら、1人の生徒が私のところに寄ってきました。

 

「先生、○○さんと□□さんがけんかしてます」

 

あと1,2分で授業が始まるというタイミングだったのですが、まわりの生徒に「漢字テストの勉強しててね」と指示を出し、その2人のもとへ。

 

「片方ずつ話を聞く」ということだけは頭にあったので、とりあえず一方の生徒から話を聞くことに。

 

私 「どうしたの?」

○○「×××××」

私 「○○さんは「×××××」って言っているけど、それは事実なの?」

□□「それは事実です。でも、〜」

 

こんなやりとりを何往復もしました。

 

時折、私が話を聞いている方ではない生徒が「いや、でも…」などと口を挟むのですが、私は「いや、今あなたには話を聞いていないから黙っててね」と静止して、辛抱強く聞き取りを続けました。

 

一通り言いたいことが出切ったところで時計を確認すると、すでに10分経っていました。

 

「2人から話を聞いて、2人の言い分が食い違っていることはわかった。もう授業始まってから10分経っていて、まわりの子が授業を受ける時間を削りたくないから、この話の続きは次の休み時間に聞くことにします。それでいいよね?」と確認しました。

 

最初は少し興奮していたような2人も話を聞いてもらって落ち着いたようで、うなずいたので、10分遅れで授業開始。

 

授業後は、私は授業が詰まっていたので、同じ学年部の先生にバトンタッチしました。

 

生徒から「けんかしてます!」と言われたときは一瞬面食らいましたが、なんとか対応することができました。

 

こうやって、その場その場で適切な対応を考えながら行動することで、経験値が少しずつ上がってくるのかなと思いました。