生徒たちの集中力に感服の6限

6限の授業はどうしても身構えてしまいます。

 

私も生徒たちもお互いに1日分の疲れが溜まった中、学びに向かっていかねばなりません。

 

今日は教科書6ページ以上の説明文を200字に要約するという課題を3年生に提示しました。

 

「今日は特に前半バシッと集中してね」という声かけから始まり、課題を提示して、「10分以内で書いてね。10分経ったらその時点の出来で評価するからね」と伝えてスタート。

 

前の時間の構成メモ作りでは「せんせー、わからん」とか「何書けばいいの?」とわちゃわちゃしていた生徒たちが一心不乱に書き始めました。

 

誰一人一言も発することなく、教科書や構成メモを見てはかじりつくようにして書いていました。

 

「何か生徒がいいことをしたら、大げさなくらい褒めてあげるといいよ」とベテランの先生方から言われるものの、褒めるのが下手くそな私。

 

どんな言葉を生徒たちにかけようかなぁと思いながらあっという間に10分は過ぎ、開口一番出てきたのは「びびるほど集中してたね」でした。

 

今までの授業では見たことのない、鬼気迫るような集中力でした。6限なのに。

 

授業から戻ってきて、同じ学年を組んでいる先生にそのことを話したくて仕方がなかったのですが、タイミングがつかめず、家に帰ってから母親に語る始末。

 

「ねぇ、生徒たちが一言もしゃべらずに超集中して200字の要約書いてたの!すごくない?しかも6限だよ!」

 

こういうことがときどきあるから、教師という職を手放すことができないのかなぁと思いました。