授業で使ってみて感じているICTの利点

私は、「勤務校において授業で最もタブレットを使っている」と勝手に自負しています。

 

他教科の授業でどれくらい使われているのか知らないので、正確には「勤務校の国語科の先生の中で」というのが正確なのかもしれません。

 

ただ、必要に応じてGoogle Classroomを用いて課題を生徒たちに配信し、JamboardやMentimeterを使って授業中に意見共有をする機会を作っているのは私だけなんじゃないかと思っています。

 

ICTを授業で使うことにそこまで抵抗がないのは、大学院で実際にICTを活用した講義に参加し、ICTを使った授業設計を考えたことがあったからだと思います。

 

西川研に入った時点で私はアーリーアダプターなのだろうと思いますが、私の中には確実にマジョリティ的な要素もあります。

 

大学院で学んでいなければ、きっと「ん? タブレット? なんかよくわかんないから、まわりの先生が使いだすまで様子を見よう」と重い腰を動かさずにいたでしょう。

 

ICTの利点はいろいろとあると思いますが、私が授業で使ってみて感じている最大の利点は、課題に取り組むペースを生徒たちに委ねることができるということです。

 

タブレットが使えるようになる前は、

自分の考えをノートにまとめる時間○分→班ごとに意見共有する時間○分→クラス全体で共有する時間○分(教師が黒板に板書するので全員の意見は拾えない)

という流れが定番でした。

 

しかし、タブレットを用いるとクラス全員の意見を一度に見ることができ、誰が提出済みなのかも一目で把握できます。早く思いついた子はさっさと書いて送信し、他の人の意見をゆっくり眺めることができるし、なかなか思いつかない子は他の人の意見を参考にしつつ、じっくりと課題に取り組むこともできます。

 

少しではありますが、学ぶペースを生徒たちに委ねることができているのかなぁと思います。

 

最近はタブレットを使うかどうかも生徒たちに任せています。

 

昨日の記事で書いた、お金と時間どちらが大切かというテーマの作文にしても、「理由が思いつかない人は、まわりの人のを見て参考にしてもいいし、タブレットで調べてもいいよ」と伝えました。

bookmarker330.hatenablog.com

 

実際にタブレットを持っていったのは数人。ほとんどの生徒は自分で考えたり、友達の作文を見たり、互いに話したりしながら作文に取り組んでいました。

 

テストあけの授業では、Padletを使って課題作成+コメントをつけるというのをやってみようかなと考えています。

 

課題を練ったり、学校のタブレットでの動作環境を確認したり、事前にPadletを使った簡単なワークを設定したりするなど、授業準備の時間は増えるけれど、やってみたいことがたくさんあります。