『子どもに読ませたい教育書 マンガでわかる『学び合い』』は、同じ西川研究室のM2の現職さんが書いた本である。
『学び合い』の本は数あれど、
①全編マンガであること
②子ども向けであること
この2点で、他の本とは一線を画している。
今までの本は、イラストや実際の授業風景の写真を用いて『学び合い』の授業について説明をしていた。『学び合い』についてかじった人ならイラストや写真だけでも比較的わかりやすいのだが、『学び合い』をあまり知らない人だと授業の様子を具体的にイメージしにくいのでは、と感じていた。
その点、この本は全編マンガなので、ストーリーや授業の流れを自分の頭の中で補完しながら読む必要がなく、内容がすっと頭の中に入ってきやすい。
「お悩み相談コーナー」というコラムでは、学校の先生や小学生、中学生などから寄せられた質問に答えるという形で、『学び合い』でよくある質問にわかりやすく答えている。
特に『学び合い』に関する本の"初めの一冊"としておすすめしたい本である。
私は今のところ『学び合い』を自ら広めたいという気はあまりないのだが、こうした本によって少しずつ『学び合い』が広がっていけばいいなと思う。
