中1のうちから高校卒業後の生き方についての話をしていかなければ

初任研も残すところあと1回。

今日は私が作ったレポートをもとに授業面のまとめをしてから、振り返りという名のおしゃべりをしました。

 

「最近悩んでることありませんか?」と聞かれたので、「中3の指導に少し悩んでいます」と打ち明けました。

 

これから入試に挑む者、すでに進路が決まった者、私立の併願に合格した者、不合格だった者…

 

実にさまざまな生徒たちがいる中で授業をするわけですが、教室にはどうしても勉強が手につかないように見える生徒たちが一定数います。

 

高校受験合格の先のことを見据えて行動してほしいと思っている私としては、伝えたいことが次から次へと浮かんできます。

 

・合格がゴールではない。

・高校の成績算出は義務教育と違ってかなりシビア。1点足りないだけでも追試や留年が決まってしまう。

・欠点教科が多いとそもそも追試すら受けられないこともある。

・留年して1つ下の学年に留まることはほとんどない。中退するか通信制への転学を余儀なくされることも。

・大学進学を目指すのか、専門学校へ行くのか、高卒で働くのか…によって高校選びは変わってくる。

・高卒で働くなら圧倒的に職業科の方が有利。

・高卒で就職すると基本的に正社員で採用してもらえる。就活のサポートも手厚い。

・大卒だと自力で就職活動をしなければならない。

・高卒で就職する場合、現在は1社しかエントリーできないことになっている。

・県内には優良企業が多いので、高卒で就職するなら必ずしも県外に出る必要はない。

 

まだまだ伝えたいことはたくさんあります。

 

ただ、特に欠点や追試、留年、中退などの話をするときは、なんとなく生徒たちを脅しているような感じになってしまうのが最近の悩みでした。

 

こんな悩みを話してみたら、初任研担当の先生はご自身のお子さんの話をもとに、「生徒たちには"これじゃない"と思ったときに、まわりに流されずに柔軟に自分の進路を変えられるよう、自分の軸を持っていてほしいよね。」とお話しされていて、なるほどと思いました。

 

私自身、教員として単純なキャリアを歩んできたわけではありません。自身の進路を変えるのに時間と労力がつきものなのは身にしみてわかっているつもりです。

 

実際に進んでみた結果、進路選択に失敗したと思ったときでも、生徒たちには諦めず腐らずに違う道を自ら選んで進んでいけるようになってほしい。

 

そして、上に挙げたような進路選択に関わる情報を折に触れて生徒たちに伝え続けることが私にできることなのかなと思いました。

 

中3や高3などの最高学年の授業をいきなりポンと任されると、進路決定までの時間のなさと自身の力量不足に悲しくなります。

 

こうした進路に関わる話は、中1のうちからことあるごとに話していかなければならないのだなと強く感じています。