生徒たちの良いところにもっと目を向けられるようになりたい

昨日、職員室で「明日の昼休みの壮行式リハーサルはどうなっているんだろうね〜」という話を聞いて、「ええっ! 明日壮行式のリハーサルあるんですか⁉︎」と素っ頓狂な声を上げた私。

 

すっかり忘れていた…

 

いつもなら壮行式前に一度、部内でリハーサルをするのですが、ぶっつけ本番でリハに臨むことに。

 

しかも、強力な3年生が抜けた後の新チーム。

 

心配だったので、リハを見にいくことに。

 

剣道部は後ろから2番目だったのですが、礼のタイミングや返事がなかなかそろわず、少しグダっとした印象でした。

 

その様子を見ていた3年の旧副部長にも「お前ら大丈夫か? 全然じゃん。月曜の本番ちゃんとしろよ」と言われる始末。

 

部活後に壮行式の練習を入れる予定にしていたので、「どういう言葉をかけようかな」と思いながら練習を眺めていました。

 

副顧問の先生が私の隣に座ったので、「練習後に壮行式の練習を入れようと思っているんですよ」と話しかけたら、副顧問の先生の方から思いがけない言葉が。

 

「今日のリハーサル、剣道部が一番声が出ていて良かったですねぇ」

 

この先生は超ベテランの非常に穏やかな方です。怒っているのを見たことがありません。「ほんわか」という言葉がぴったりと当てはまります。

 

その「ほんわか」とした雰囲気は、生徒たちの良いところを見抜く目を持っていらっしゃるからこそなんだろうなぁ、と先ほどの言葉を聞いたときに思いました。

 

部活終わりの顧問の話では、リハ前に練習を全くしなかったのに思いのほかよくできていたこと、副顧問の先生が「一番声が出ていてよかった」と褒めていたことなど、できる限りのプラスの価値づけをした上で、改善点として動作がそろわないことを挙げ、その点に気をつけて練習しようと声をかけました。

 

その後、2回練習をしたのですが、最初とは比べものにならないくらいよくなっており、そのことを生徒たちに伝えたら、心なしかうれしそうな様子でした。

 

副顧問の先生の一言がなかったら、きっと一発目から厳しいことを言っていたかもしれない。

 

そう思うと、副顧問の先生に感謝してもしきれないです。