入試の思い出と進路選択に対する今の私のスタンス

今日は朝から夕方まで高校入試の直前模試の試験監督です。

 

私が試験監督をする会場には、偶然にも私の母校を第一志望とする生徒たちが集まっていました。(一応)市内で一番の進学校を志望しているだけあって、問題を解く際のスピードや粘りはすごいなぁと見ていて思います。

 

以前このブログで書いたかもしれませんが、私な進学先選択の理由は少し変わっています。

 

中学3年生の時、高校を選んだ理由は「私服校でスカートをはかなくて済むから」。

 

中学校の3年間、毎日のようにスカートをはかなければならなかったのはちょっとしたストレスでした。

 

夏は汗でまとわりつくし、冬はスカスカして寒いことこの上ない。

 

しかも、スカートのプリーツはすぐ広がってしまうので、定期的に寝押ししたりしなければなりません。

 

なにより、体調や気候に合わせて着る服を選べないのはかなり面倒なことでした。

 

とはいえ、高校に入ったら入ったで、式典用にブレザーとスカートの"なんちゃって制服"を購入し、ときどき着てはいたのですが。

 

それでも、自分の好きなように装えるのはかなりラクでした。

 

 

そして、高校3年生の時、大学を選んだ理由は「東京に近くて今よりもっと美術館に行けるから」。

 

教員になりたいという夢はずっと変わらなかったので、自分の偏差値に見合っていて国語の免許が取れそうなら、正直この学問を学びたいというのはありませんでした。

 

それより、残念ながらなかなか展覧会が回ってこない地元よりも、文化の中心地である東京に近い方がいい。

 

母校はいわゆる進学校だったので、面談で「あなたの偏差値ならここも狙えるでしょう」と1ランク上の大学を提示されたこともありました。それでも、頑として志望校は変えませんでした。

 

さすがに「美術館に行きたいからという理由で大学を選ぶのはどうなの?」という意識が私の中に少なからずあったため、受験が終わるまで本当の理由を明かしたことはありませんでしたが。

 

 

私自身の志望校選びにこんな経緯があるので、教員になってからは、進路に関して生徒たちの意思を尊重したいと思っています、

 

もちろん、生徒たちが今後生きていくのがどのような世界なのか、私なりのビジョンを示した上で、どうすれば生徒たちが自身の意思に沿った進路を選べるのか考えていきたいです。