Raise your Flagのファシリテーション講座で30分のワークショップを担当しました。
1週間の準備期間で30分のワークショップのファシリテーションをするという経験は今までありませんでした。ワクワク半分、心配半分。
担当者1人につきサポートするコーディネーターが1人つくのですが、私のコーディネーターをしてくれたもっぴーさんとは、当日までに3回も1on1で話をしました。
1回目の1on1の内容はこちら↓
3回も時間をとっていただいたおかげで、回を重ねるごとにだんだんワークショップのねらいや構成が形になっていきました。
道徳の授業をすることは決まっていました。ただ、道徳の教科書教材は読み物が中心なので30分という限られた時間で行うワークショップには不向き。どうしようと思っていたら、こんな素敵なコラムを発見!
(↑光村図書の中学校2年生の道徳の教科書より)
しかも、私が大好きなヨシタケシンスケさんのイラスト入り。「これは使うしかない!」と思いました。
ワークショップを実践してみてどうだったかということをアウトプットするのは決めていましたが、せっかくなので、準備編として2回目の1on1から当日のワークショップ直前の出来事やそのときの自分の頭の中を言葉にして残しておこうと思います。
2回目の1on1(本番まであと2日)
前回の1on1の宿題
・タイムスケジュールとシミュレーション
→おおまかなところはできた!
・ブレイクアウトのメンバー
→C日程のみんなを3人ずつのグループにしてみる
当日のブレイクアウトルームの作成はもっぴーさんにお願いすることに
・ターゲット(誰に向けて)
→中学生(イメージをどうみんなに共有するか)
このワークショップ、問いが中学生に響くのかという視点で考えてみる
今回の1on1で出た宿題
・アイスブレイクどうする?
・「ゆるすってなんだろう?」という抽象的、概念的な問いについて、どれだけ切り口を提示できるか
→「6マス自己紹介」のように枠があると考えやすい
・「ブレイクアウト1→ブレイクアウト2→シェア」の流れだけど、シェアの時に何を話してもらう?
→一人一人の考えはジャムボードの付箋に書くので、どんな話し合いになったのかという話し合いの経緯を共有してもらう
・それぞれのブレイクアウトにどんな意味を持たせるか
・ブレイクアウト時の指示をどうするか
→ブレイクアウトに入る前にチャットに指示をコピペする
・最悪のシミュレーションをどこまで想定している?
→今回はジャムボードというツールを使うので、ジャムボードが使えなかったことを想定しておいた方がいい
・ミッションをどこまで伝えるか
3回目の1on1(当日のお昼)
3回目は当日の本番前に設定したので、実際に最初から最後まで通しでファシリをやってみました。
前回の1on1の宿題
・アイスブレイクどうする?
→身近な出来事で、かつ人によってとらえ方が変わるような問いを投げてみる(この問いを考えるのが難しかった…)
今回の1on1の宿題
・指示の伝え漏れが多かった
→エクセルでタイムラインを作っておくなど、指示が漏れない工夫をするといいかも
・かなりの時間オーバー(15分も…)
→個人ワーク(3分)・ブレイクアウト1(6分)・ブレイクアウト2(6分)の流れだったけど、ブレイクアウト1・2をまとめて8分に短縮
→全体の時間をマイナス5分くらいで設定しておくといいかも(今回は30分のワークショップなので、25分で終わるように設計しておく)
・「ゆるす」ことについてのキーワード出しがわりと難しい
→「ゆるすときはどんなとき?」「ゆるせるとき/ゆるせないとき、どんな気持ちになる?」「誰ならゆるせる?」など、考える際の糸口になるようなヒントを出す?
→個人ワークで考えているとき、画面にヨシタケシンスケさんのコラムを出しておく?
→(今回は難しいかもしれないけど)ヒントになるようなことをスライドショーにして出しておく+「思いつかない人は顔を上げてヒント見れるよ」という指示を出しておくというのもひとつの手
・ジャムボードのルームには参加者の名前をいれておくとわかりやすい(「○○・□□の部屋」みたいに)
・ブレイクアウトルームで話し合うときは役割を決めておくとよい
→司会、計時係、ふせんに書く係など
・ジャムボードが使えない場合どうする?
→手元の紙を使ってまとめてもらう(プランBを練っておこう)
・「リアクションがないと話している人が不安になる」
→「リアクションがあると話している人が安心する」
※プラスの言葉にリフレーミングする
・中学生は「何が正解なのかわからない」という思いから発言したり意思表示したりすることをためらう可能性があるので、「間違いはないよ」「正解を求めなくていいよ」ということを伝えておくとよい
実際に通してやってみると、たくさんの改善点がでてきました。当日の本番直前でしたが、リハーサルをやっておいて本当によかったと思いました。
この改善点をもとに、さて、肝心の本番はどうだったのか…というのは、長くなってしまうのでまた今度ということで。