”いい夫婦”と言うと両親が思い浮かぶ私は幸せなのだろう、きっと

妹が大学を卒業して子育てから完全に手が離れた後、両親が連れ立って旅行に行くようになった。決まって稲刈りが終わって冬が来る前の時期。我が家は農業が本業なので、父が米を作り、母がその米を使って餅や団子などの加工品を作っている。互いに持ちつ持たれつの関係である。「今年もお疲れさまでした」ということなのかもしれない。

 

昨年の旅行先は京都だった。京都の紅葉はとても美しかったらしい。

今年も昨日から一泊二日で県内をツアーでまわっていた。私と妹、母のLINEのグループには「左にいるのはお父さんです」などのコメントとともに、旅先での写真が何枚かあがっていた。実に微笑ましい。

 

両親は基本出不精なのだが、最近の母は所属している農業系のサークルや勉強会等であちこち飛び回ったりするなど、わりとフットワークが軽い。一方の父は、びっくりするくらいどこにも出かけない。母が連れ出さない限り、家と田んぼの往復しかしてないんじゃないかと思うくらいだ。

 

お互いを必要としているけれどべったりではなく、でもときどき旅行に行ったりご飯を食べに行ったりする。そんな両親を見ているとすこしうらやましいなぁと思う。

 

 

私は一度県外に出て、また実家に戻ってきたわけだが、戻ってきた当初は父の家事分担が増えていることにとてもびっくりした。私が高校生のときまではごみ捨てと風呂掃除がせいぜいだった気がするが、今はそれらに加え、洗濯物を干すのと部屋の掃除をするのも父の役割になっている。自分の昼ご飯は自分で作ったりもする(基本チャルメラだけど)。

 

私が実家を離れていた数年の間に何があったんだろうと思ったが、そもそもここ2~3年は私も妹も県外に出ていたので家事をする人間がいなくなり、母は猫の手も借りたい状況だったのかも。猫の手よりは父の手の方が使えそうだ。

 

・何かあればきちんと話し合い、必要に応じて変えていく。

・相手の性格はそうそう変わらないということを前提に行動する。

 

こういうことが自然とできている関係は素敵だ。

もちろんときどきけんかすることもあるけれど、少しすればお互いケロッとしている(ように見える)。

 

私も両親のようにフラットな関係で話し合いがしっかりできて、自分の考えを押しつけるのではなく、相手の言うことに耳を傾けられるようになりたいなと思う。