教員の産休に関する記事を読んで、自分ならどうするか教員の卵が考えてみた

中3の生徒がある掲示板に「担任の先生が妊娠」というタイトルで大好きな担任の先生が10月で産休に入ることに対するやりきれない思いを吐露し、それに対して様々なコメントが寄せられたという記事を目にした。

article.yahoo.co.jp

 

実際の掲示板のトピックがこちら。

mikle.jp

 

記事の中では、寄せられたコメントのうちいくつかを紹介していたのだが、中3の担任の妊娠に対して困惑する声として以下のコメントが引用されており、それを見て「うーん…」と考え込んでしまった。

「業務の特殊性上、一年単位で年度内の業務を遂行する責任はあると思います。一般的な企業勤め等に比べ、その責任は大きい。教職は女性も多い職場なだけに、一昔前は、妊娠希望(予定)のある先生は、少なくとも1年生や最終学年の担任は持たないという不文律がありました」

 

掲示板をざっと確認したところ、上記と似たようなコメントがいくつか見られた。

もし私が教師で、結婚したら、しばらく3年の担任は持たないようにします。

あるいは、3年の担任にならないうちに妊活します。

 

もちろん、結婚したら妊娠するのは自然な事ですけど、女性である前に、教師ですからね。

 

学校にクレームはいいませんが、我が子の担任だったら残念でしかたありません。高校が付属であればなんとも思いませんが、みんな進学を目の前にしている子供たちの担任でしたら、憤りを感じてしまいます。

その為に妊活を控えることはできるはずです。

 

私が公務員になろうと思ったのは、母に「公務員の方が産休・育休を取得しやすい」と言われて育ったからでもある。地方で女性が働いて生きていくとしたら、民間より公務員の方が制度的にはしっかりしていると思っていた(特に調べたりはしていなかったが)。

 

ただ、教育公務員となると事情は異なるようだ、というのは講師として現場で働いていたときからうすうす感じていた。

 

やはり、担任、しかも受験を控える最高学年の担任ともなると、どのような事情であれ途中で投げ出せば批判をうけるのだなぁ、というのを上記のコメントを読んでいて改めて突きつけられた。

 

今描いているライフプランが全くあてにならないというのはすでに経験済みだ。私が公立の教員になる頃には、年齢的に院の同期とは約3年、大学時代の同期とは約5年のハンデを抱えていることになる。講師時代の3年間、大学院時代の2年間は私にとって大きな財産だし、いい選択をしたと思っているけど、確実に時間は経過している。

 

一方で、妊娠・出産にはリミットがある。最近は晩婚化や医療技術の進歩で高齢出産も珍しいことではなくなっているが、それでも負担が大きいことは確かだ。しかも自分がタイミングよく妊娠・出産できるような身体かどうかはわからない。

 

その時々の状況によって変わってくるとは思うけど、きっと私は神経質なまでにタイミングを考えて妊活するんだろうなと思う。「子どもは授かりもの」とはいえ、生徒であれ、同僚であれ、保護者であれ、まわりに迷惑をかけることを気に病むたちだから。

 

そして、何かあった時のために普段から人の1.5~2倍くらいのペースで仕事をこなし、政治ができるように職場で根回しを欠かさないように振る舞うんだろうな。

 

そこまでしなければ妊娠・出産できない職場もどうかと思うのだが、現状教育現場が人手不足でひっ迫しており、受け持ったクラスを途中で投げ出してしまうことに対し批判的な風潮がある以上、きっと私はそうせざるを得ない。

 

どうやったら変えられるのかなぁ…