変形労働時間制の法律が成立"してしまった"

本日、教員の変形労働時間制を可能にする、改正給特法が成立してしまった。

繁忙期の勤務時間を延長する代わりに、夏休み期間等に5日程度の長めの休みを取れるようにする、というもの。

 

現場にいたことがある身からすると、変形労働時間制では働き方改革はほぼ不可能だと思う。正直、常に"繁忙期"状態だからだ。

 

夏休み期間中に休みをまとめ取りできるでしょ、と言われそうなものだが、実際のところ生徒が夏休みでも教員は休みではない。

部活動

講習・補習

校外学習

研修…etc.

夏休みはやることがたくさんあるのだ。

 

そもそも、全体としての仕事量が変わらないのに、制度だけ変えても現場の忙しさは変わらない。

 

日本の財政は逼迫している。教員数を増やすことは厳しい。となれば、教員が現在抱えている業務を外部委託するなどして減らすしかない。教員が抱える仕事はどんどん増えている。増やすことは簡単だし歓迎されるが、減らすことには困難が伴う。

 

自治体がどのような対応をするか、注視していこう。