学校のトイレに生理用品を置くようになって考えたこと

私が勤務する自治体では、今年度から緊急用の生理用品を学校の女子トイレに常備するようになりました。

 

大人になると生理周期が安定してくることが多く、今は生理周期を可視化してくれるアプリもあります。

 

一方で、思春期を迎えた生徒たちの身体は不安定で、次いつ生理が来るかわからないことも多いです。

 

「急に生理が来たけど準備してない!」というときに生徒たちが気軽に使えるよう、生理用品を設置することになったのだそう。

 

生理中はお腹が痛くなったり、イライラしたりと身体的にも精神的にも大変です。

 

生理中だけでなく、その前後もPMSの症状が出ることがあります。

 

ただし、その痛みや症状の出方、症状の重さは人によって全く違います。

 

私はおそらく比較的軽い方なのですが、友人から生理中は床を這って動いたり、ベットから出られなかったりするという話を聞き、「こんなに違うのか…」と驚いたことがあります。

 

そのとき、自分のものさしで相手を測るのではなく、相手の話をよく聞き、可能な限り相手の立場に立って考えることが大切なんだなと思いました。

 

生徒たちの中には「生理中で…」などと自己申告してくる子もいるので、そういうときは「しんどかったら無理せず教えてね」と声をかけるようにしています。

 

生理痛を軽減するために低用量ピルを飲むなど、自分の意思でより快適に過ごすための方策を取ることもできますが、生徒たちにとってはなかなか難しいもの。

 

少しでも学校生活を過ごしやすくするため、私たちにできることはないか考えていかなければならないと思っています。