生徒指導は損得で語る+Iメッセージで

生徒指導はその場での対応を求められることが多いです。

 

今日も、私が担任するクラスに自習監督で入ってくださった先生から、「○○さんが授業の最初から席を移動していて、そのことを本人に確認しても、最初は「いや、違います」と言って認めなかった」というような情報が。

 

「授業中に席を移動していてもいいか」と思う気持ちもあるのですが、生徒の所在確認をしなければならないという観点からすると、授業の最初から席を移動しているのは困りものであることも事実です。

 

終学活後にその生徒を呼んで事実確認をすると、授業冒頭から席を移動していたことは事実であると認めました。

 

そのあと、その生徒に言ったのは、

・教員は生徒の所在確認をしなければならない。いつも授業を担当している先生ならすぐに気づくかもしれないけれど、普段授業をもっていない先生が自習監督などに入った場合、最初から席を移動していると所在確認に時間がかかってしまう。

・もし席を移動したいのであれば、その前に一言、「席を移動してもいいですか?」と聞けばよい。

・席を移動しない方が良いと考えている先生もいるので、最初から席を移動していた場合、「勝手に席を移動している」と捉えられてしまう恐れもある。

・何も言わずに最初から席を移動することで、いらない誤解は受けたくないでしょ? 私もそうなってほしくはない。

 

このときの自分の言動を振り返ってみると、損得で話していることに気づきました。

何も言わずに席を移動するのは今の学校のシステムでは損、一言断っておいた方が得。

 

そして、最終的にIメッセージを使っていたことにも気づきました。

「私はあなたが誤解されてほしくない」「私はうれしい」「私は残念だと思う」…etc.

 

授業中にふざけて中指を立てる生徒がときどきいるのですが、「それは相手に対する最大限の侮辱だし、そもそも私が嫌な気持ちになるからやめなさい」と言うことが多いです。

 

自分がどう思うかを(言葉は選んだうえで)率直に語った方がいいのかもしれない、と最近感じています。