振り返りシートの生徒のコメントに感動した話

授業終了5分前に振り返りシートを生徒たちに書かせるという取り組みも3年目になりました。

 

振り返りシートといっても、評価項目があるわけでもなく、1回の授業につき3行分のコメント欄に授業の振り返りを書くだけです。

 

何も言わないと「助動詞の勉強をしました」などとやったことしか書かないので、最初にやるときに「"⚪︎⚪︎を勉強しました"はみんな一緒だからいりません。自分がこの授業を通して何を学んだのか、何を思ったのか、分かったこと、分からなかったことを書いてください」と伝えています。

 

それ以外は書き手である生徒たちに委ねています。

 

今日、あるクラスの振り返りシートを眺めていたら、こんな記述を見つけました。

 

「相手と話すときに最初は合ってないからいいやなどと思っていたけれど、今は自分の意見を言えるようになりました。」

 

自分をメタ認知して、まわりの人と関わるときの自分について言及したコメントは、これが初めてでした。感動しました。

 

さらにその生徒の記述を遡ってみると、

「分からない言葉、意味など⚪︎⚪︎さんが教えてくれました。感謝です。」

と書いていました。

 

私の授業では、ペアワークや、決まった時間の中で「席を移動してもいいから、確認してごらん、意見を共有してごらん」という時間を設定しています。

 

私の中で、『学び合い』と勤務校での自身の振る舞いとの折り合いをつけた形です。

 

「授業中に人との関わりについて書いてね」とは言っていないにもかかわらず、こうして人との関わりについて言語化することができる生徒は、きっと上位2割になりうるのだろうなと感じました。