人の時間を大切にできない現場は崩壊に向かっていくんだろうなぁ

知り合いのAさんが再就職先を探す際に起きた出来事。

 

Aさんはある企業に面接をしてもらえることになったのですが、その企業に指定された時間がお昼の11時からだったそうです。

 

管理職が面接に立ち会う予定だったのですが、取引先との商談のため遅れるとのこと。

 

「先に適性検査を」ということで、11時から13時まで2時間ぶっ通しで適性検査を受けました。

 

Aさんが「ここで休憩かな?」と思っていたら、「もう少しで管理職が戻ってくるので面接をします」と言われ、人事担当者が30分ほど質問をして場つなぎ。

 

13時半から管理職が合流しての面接が始まったのですが、Aさんが話したのは全体の3分の1ほど。管理職が話しに話し、1時間の面接が終わりました。

 

合計3時間半の長丁場を終え、Aさんは「もし内定をいただいたとしても、この企業には就職できないなぁ…」と感じたそうです。

 

11時から面接となれば、始まる前に何か軽く食べてから面接に臨むのがマナーなのでしょう。

 

それにしても、Aさんが11時から2時間の適性検査を受けたということは、試験監督の社員さんもその時間ずっと適性検査の会場に張り付いていなければならなかったということ。

 

「お昼の時間帯に昼食時間をとれなくても仕方ない」ということを企業自身が言っているようなものです。

 

ただ、これと同じようなことが学校現場でも起きているのではないかなと思います。実習生の指導をしていると「教員は定時には帰れない」ということを教員自身が示してしまっている気がします。

 

私はなるべく授業の空き時間を実習生との打ち合わせに使うようにしています。しかし、6時間中5時間授業が入っているなんてことも多く、指導や打ち合わせは放課後になることもしばしば。放課後に部活動をしていれば、実習生の指導はそのあとにならざるを得ません。

 

ワークライフバランスを重視する人は、教育実習を経験したら「教員だけは勘弁!」となってしまうでしょう。

 

人の時間を大切にできない現場はゆっくりと崩壊に向かっていくんだろうなぁ。

 

なんとかしたいけど、連日夜8時9時の残業に甘んじている自分もいて、どうしたらいいのかよくわかりません。