あの判断で本当によかったのだろうか

今日は授業中にもやっとすることがあった。

 

授業を止めるわけにもいかないので、チャイムが鳴った後、ある生徒に声をかけた。

 

そうしたら「大したことはない」というような様子だったので、思わず私は安堵の笑みをこぼし、この件に関する話はそこまでにして教室を出た。

 

でも、教室を出てから今までずっと「あの対応で本当によかったのか」という思いが頭から離れない。

 

もしかしたら、本当は"大したことあった"のかもしれない。

もしかしたら、生徒は顔で笑って心で泣いていたのかもしれない。

もしかしたら、もしかしたら…

 

こんな考えが頭の中をぐるぐるする。

 

あの判断は正しかったのか。あの状況で、あのタイミングで、そして非常勤講師という私の立場で、もっとできることはあったんじゃないのか。

 

教師の一挙手一投足は生徒たちからの視線にさらされている。判断を間違えば、心に一生残る傷をつけるかもしれない。

 

生徒たちの成長に携わることができる教師という職は、もちろんやりがいがあるしうれしいことも多いけれど、それと同じくらい難しいし恐ろしい。

 

教員採用試験の場面指導で面接官相手に演技をするのとは訳が違う。

 

日々「これでよかったのか」と振り返る日々が続くんだろうなぁ。