見る目は見るから養われる

昨日授業を見学していてもうひとつ気づいたことがあります。

 

授業を見るときの私自身の視点の変化です。

 

教育実習生の頃は、今思えば授業をしている先生方の板書を必死になって写していたような気がします。

 

まるまる板書を写したところで、それをそっくりそのまま自分の授業で使えるかといったらそんなことはないんですが。

 

ずっと教室の後ろにいて、机間に入って生徒の様子を見ることはなかったんじゃないかなぁ…

 

 

大学卒業後に講師をしていたころは、先生方の生徒への働きかけに注目するようになりました。

 

新人研修で「きちんと指示が出せるようになりなさい」と言われたので、その先生がどんな指示を出して、それに対して生徒はどう反応するのかを見ていました。

 

少しだけ生徒の様子に目が向くようになりましたが、依然として教室の後ろから眺めていました。

 

 

授業の見方が大きく変わったのは、やはり大学院に入ってからです。

 

教室の前の扉から授業を見ることに抵抗がなくなりました。授業に参加する生徒たちの顔は前からでないと見えません。

 

もちろん教師の指示や授業内容にも興味はありますが、それ以上に生徒たちがどんな表情をして話を聞いているのか、活動にどのように取り組んでいるのか見たいという思いが強くなりました。

 

これまでに何回授業を見学してきたのかはわかりませんが、見る目は見るからこそ養われていくんだなと思います。