昨日、福岡の『学び合い』の会にzoomで参加した。
あまり突発的に行動しない私にはめずらしく、開始1時間前くらいに「参加したいです!」と連絡したのだが、快く受け入れてくださった。
前半が自己紹介、後半がチャットに出たトピックについてみんなで話していくフリートークという形式だった。
「福岡の会は自己紹介と近況報告が長いんですよ。いつも1時間くらいかかります笑」
ホストの方がそう言って笑っていて、内心「でも10人ちょっとだし、さすがに1時間はかからないだろう」と思っていたのだが、結局しっかり1時間かかっていた笑
後半のフリートークでは、今までと違う状況の中でどのように『学び合い』を実践していくかということと、見取りと声かけについて話した。
若手・中堅から出たアイディアに対し、管理職の先生が「管理職の立場ならこう言うかなぁ」とか「こうしたら?」とアドバイスをし、みんなで内容を掘り下げて考えているを聞いていて、いい関係性ができているんだなと感じた。
●「どういう距離感をとりたいか」を子どもにアンケートをとり、色分けできたら良いのでは。それに加え、保護者に電話をかけて「お子さんはこう考えているけれど、おうちの方はどうですか」と聞く。それにより、どのような距離感をとるかについて子どもたちの裁量が増やせるのではないか。
→(管理職的には)個々の家庭、クラスで違いがあってはいけない。隣のクラスや学年主任はどう思うのかも聞いてみた方がいい。
●新しい生活様式に合った『学び合い』をするにはどうすればよいか、子どもたちに聞いてみたらホワイトボードを使う案が子どもたちから出てきて、教師の自分が考えるよりもいいアイディアが出てきそう。
→ホワイトボードは活用できそうだが、みんなが触ることによるリスクもあることを考慮に入れておいた方がいい。
●自分は横を向かず、パペットを友だちの方に向けて説明するという手もある。
個人的には、見取りと声かけについて現場の先生方の考えを聞くことができたのが大きな収穫だった。
昨年の支援プロジェクト(長めの教育実習のようなもの)で『学び合い』の授業をしたときに、自分には見取りと声かけが甘いと痛感していた。
ただ、何というか、”いまさら感”があり、ゼミで見取りや声かけについて質問するのは憚られていた。
●見取りと声かけの際は子どもの背景まで考えることが重要。
→今までAさんにずーっと声を掛けようかどうしようかと迷って声を掛けられなかったBさんが、授業でAさんに説明を始めたのを見て、「今日は教えてくれたね」と今日のことだけを見るのか、それまでの声を掛けられなかった辛さも踏まえて声を掛けるのとでは、見取り・声掛けの質が違う。
●「子どもが今何を見ているのか」を見取る。
●教員は支配したがる→それを乗り越えるのが『学び合い』では大切。
●子どもたちに委ねたときに教員が見せる反応の方がいい。事前に想定していると「そうじゃないんだよな~」と思うことも。
●子どもたちの決断に従う←これを素直に喜べる教師かどうか。
特に、「「わかりません」がアウトプットできる場をつくる」、「本当に困っている子は静かに困っている。言わなくても助けてもらえる経験をためていくことが、自分から助けを求められるようになるには必要なのではないか」という内容は心に響いた。
フリートークの終盤には、涙を流しながら熱い思いを語るある先生の姿を見て、昨年、『学び合い』の全国大会が福岡で開催される前に、西川先生が「福岡の人たちは熱いよ~」とおっしゃっていたことを思い出した。
zoomを使うようになり、全国さまざまな『学び合い』の会に参加することができるようになった。いろいろな会に参加してみると、それぞれ雰囲気は違うんだなぁと実感する。
福岡の会は楽しそうで、熱く、アットホームな会だった。
今度は実際に会って、オフラインでお話してみたいな。