今日は模擬授業の生徒役をした。
授業者は、5月から中学校で教育実習をする同期。中学2年生を想定した説明文の授業だった。
次の授業で要約をすることをふまえ、「事実」と「意見」を分けて捉えるという授業構成だった。
よくある判別方法として、文末の表現をチェックするというものがある。
事実→文末が言い切りの形
意見→「〜と考える」「〜ではないか」など
ただ、今回の説明文は「〜だとわかる」など、事実なのか意見なのか判別に困る文末が多かった。
授業後の検討会で、「事実」と「意見」の定義が曖昧なのではないか、という指摘があった。
"筆者の意見"、"筆者が一番言いたいこと"等、同じものでもさまざまに表現できる。
定義が曖昧だと判断がブレてしまい、自信を持って授業ができない。
先日の教師の専門職化フォーラムでも、廣瀬先生から「資質」という言葉の意味についてのお話があった。
「教員の資質向上」などというフレーズを目にするが、「資質」は人が生まれながらに持っている性質を指すので、向上させようがないのだそうだ。
国語の教員である以上、言葉の意味や定義には敏感でありたい。
また、今後研究を進めていく上で、言葉の定義はしっかりしておかないとなと感じた。