教師の言葉の重み

昨年の7月に埼玉県の中学生が自ら命を絶ったというニュースを先日目にした。

 

報道の内容では、男子生徒が「先生から高校に行けなくなると言われた」と話していたことが分かった、とあった。

 

これを聞いて思ったのは、教師はいい意味でも悪い意味でも生徒の人生を左右する可能性があるのだということ。

 

昨日面接練習をしたときに、「教育は人なり」という言葉についてどう思いますか、という質問をされたが、これにも通じるものがあると思う。

 

教師は生徒にとって評価者であるということを肝に銘じて行動しなければならない。

 

ネットには、『「高校に行けなくなる」なんて自分も言われたことがある。最近の中学生は弱いんじゃないのか』というような意見も見かけたが、まず、"最近の中学生"と一括りにしてしまうのはどうなんだろう。

 

教師が想定する「子ども」はおそらく存在しない。

(この「」重要)

 

生徒は、それぞれ別の人格を持ったひとりの人間である。生徒が教師の言葉をどう受け止めるかもその人次第。

 

言葉が持つ力には自覚的な方だと思っていたが、教師という立場から発する言葉について改めて考えようと思う。