本屋さんで棚にお行儀よく並んでいる本を眺めていたら、ちょうど今朝ツイッターで目にした本が置いてあり、思わず手に取ってしまいました。
『答えのない道徳の問題 どう解く?』という本。
ぱらぱら立ち読みして、「これ学級文庫に置きたい!」と思ったので即買い。
この本は小学生の疑問をもとにしています。
「食べていい動物と、食べちゃいけない動物の違いってなんだろう?」
「どうして正義のヒーローは、悪者を殴っていいんだろう?」
「国と国のケンカは、どうして怒られないんだろう?」
などなど、改めて問われると「うーん、なんでだろう?」と思ってしまうものばかり。
本の前半は問題編、後半には考えるためのヒントとして、子どもたちや著名人の考えが載っています。
考えるためのヒントの中で印象に残ったのは、「どうしてお母さんは、ボクの嫌いな勉強をおしてけてくるんだろう?」という問題についての羽生善治さんの考え。
たくさん勉強して、たくさん遊んでできるだけたくさんの事を知ってください。そして、大人になったときにいらないものは自分の判断ですべて捨てて、残ったものがあなたが勉強したものです。(p.79)
これからの社会では、答えのない問いについて考え、まわりと折り合いをつけながら自分の中で納得解を見出していくことが必要になると思います。
この本を手に取った生徒たちがどんな反応をするのか、今からちょっと楽しみです。