後悔は名前の通り後からやってくる

昨日西川先生に論文を見てもらい、プロトコルの再分析が必要なことが判明しました。

 

まぁ、いろんな人に論文を見てもらったときに指摘されていたところなので、「ですよね…」という感じではありますが。

 

ということで、66人分の音声データをもう一度聞き直すという地味な作業をひたすら進めています。作業が遅々として進まないのは、本心ではやりたくないからなのかなぁ。

 

このままだとまずいので、西川先生に次に論文を見せる予定を設定しました。次の予定が決まると見通しが持てます。

 

 

自分がインタビューした録音データを聞き直していると、「あの時これを聞いておけばよかった」とか「そこもうちょっと突っこんで聞いとけよ!」と思うところが多々あり、ムズムズします。自宅で聞いているのに居心地が悪いような気分です。

 

「後悔先に立たず」とはよく言ったものですね。

「こうしていたら」「ああしていれば」という”タラレバ”が頭の中をぐるぐる回っています。

 

やっぱり研究の調査というものは予備調査と本調査の2つが必要なのだなと痛感します。予備調査でインタビュー項目の妥当性を検証し、本調査で必要なデータを取れれば一番いいのでしょう。

 

私の場合、とりあえず見切り発車的に研究を始め、研究で自分が伝えたいことが途中で変わっていきました。インタビュー時と最終的に論文を書いているときでは頭の中で描いている研究の全体像が変わっていたので、調査のアラというか足りない部分がそこかしこに見えてきます。

 

「足りないならもう一度聞けばいいじゃん!」と西川先生は簡単におっしゃるのですが、そうもいかず…

というのも、インタビュー先が一般企業の方々で、仕事の時間をわざわざ割いてインタビューに協力してもらっているので、後々「この部分聞きそびれていたのでもう一度」と私からは言いにくいのです。

 

 

また、インタビューデータを聞き直していて「次の質問に進むときにICレコーダーの時間をメモっておけばよかった」と思いました。今回は1人につき4つ質問したので、10~30分のインタビューのどのあたりに自分の必要な情報があるのかわかりにくく、一から聞き直さなければならないのです。

 

チームで研究をしている場合は、最初に全時間のプロトコル人海戦術で文字起こししてしまうことが多いのですが、私は1人で研究を進めていたので113人分の音声データ全てを文字起こししようとすると、時間がいくらあっても足りません。「vrew」という音声解析ソフトもあるのですが、コロナ禍でマスクをしたままインタビューをしたせいか、なかなか音声を正確に拾ってくれないのです。

必然、必要な部分だけその都度文字起こしすることになります。

 

 

と、いろいろと書いてはきましたが、個人研究をやらなければ見えてこなかった世界なので、いい経験させてもらったなという思いもあります。

 

おそらく私は「小人閑居して不善をなす」を地でいくタイプなので、仕事があるのは良いこと。

 

それでは、残り60人分の再分析を片付けるとしましょうか。