Raise your Flag(ファシリテーション講座)①

Raise your Flagファシリテーション講座が始まりました!

申し込みをした段階でけっこうワクワクしていた私↓

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昨日の第1回の講座の中で印象に残ったことをまとめておこうと思います。

 

 

オリジナリティを出すためにあえて”枠”を作ることの大切さ(6マス自己紹介)

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1つ目のワークが「6マス自己紹介」でした。紙を6つに区切り、自分を表すキーワードを書いていって、それをもとに自己紹介をするというもの。ちなみに、私のはこんな感じ↓

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6マスのうち指定されたのは、次の2つ。

・今年のテーマを漢字1文字で(右上の赤い□のところ)

・自分だけしか経験していないようなレアな体験(左下の青い□のところ)

 

自己紹介のあと、種明かし的に「6マス自己紹介をなぜやったのか」というのを教えてもらいました。

①「自己紹介」と言うと名前や学校・職場など肩書きを話す人が多いのですが、それだと人となりがわかりにくいから。

②6マスに限定することで、自分がどういう人なのか抽出しやすくなるから。

 

特に②の意図を聞いたとき、「あえて”枠”を作ることの大切さ」を感じました。

私は4月から国語の教員になる予定ですが、作文や詩の創作等の課題を設定する際も”枠”や”型”の存在が重要になってきます。

創作というと「自由に書いてね」と言いがちなのですが、よほど創作が得意な人でもない限り「自由に」と言われると手が止まってしまうものです。特に日本人は集団の同調圧力が強くなる傾向があるので、「他の人は何を言うんだろう?」とか「こんなこと書いて大丈夫かな…」と思い、結局無難なところに落ち着いてしまいがちです。自己紹介であれば肩書きの部分ですね。

一方、先に枠を設定してしまえば、枠という土台が全員に提供されるので、その土台の上で自由に発想を膨らませることができます。そして、その枠の内容に「その人らしさ」がにじみ出るようなものを持ってくると、オリジナリティや個性が表れてきます。先ほどの6マス自己紹介でいけば、「自分だけしか経験していないようなレアな体験」という項目がそれにあたると思います。実際にブレイクアウトルームに分かれて自己紹介をしているときも、「レアな体験」の部分はとても盛り上がりました。

 

この「あえて枠を作る」というのは、これからワークショップ等を企画する際に大切にしていきたいなと思います。

 

 

Raise your Flagの5つのスタンス

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Raise your Flagには5つのスタンスがあるのですが、そのうち特に3~5が心に響きました。

3. イノベーションは違いから生まれる

最近の世の中はだんだん多様性の尊重に舵をきっているような気がします。学校は子どもたちが社会に出ていく前段階の場として、多様性を尊重していくことが重要になってくると感じます。

ただ、多様性の尊重に留まるのではなく、一人一人がその多様性をどう活かしていくかという視点がこれから必要になってくるのではないでしょうか。

「”違い”のかけ算で新しいものが生まれる」という考え方は素敵だなと思います。

 

4. どこまでもフラットな関係性

Raise your Flagでは、自分で呼んでほしい名前を決めます。zoomで表示する名前にもその呼び名を使います。それがフラットな関係性を生んでいるのだと思います。

この「呼んでほしい名前を自分で決める」というシステムを聞いたとき、ふと千葉聡先生の「呼び名自己申告制」を思い出しました。千葉先生は国語の教師で、歌人でもある方です。千葉先生はクラスを受け持つ際に、生徒たちを身内のように親しく迎えたいと思い、全員を名前で呼ぶようにしたそうです。ただ、同じクラスに同じ名前の子が複数いることもあり、頭をなやませていたそう。

いろいろ考えた末、生徒たちに聞いてみることにした。すると生徒たちは「あだ名で呼べばいいじゃん」と言った。

「あだ名かぁ。あだ名だと、失礼な呼び方になっちゃうこともあるしなぁ……」

「大丈夫。本人が「こう呼ばれたいな」っていうあだ名を自己申告すればいいよ」

なるほど。そうか。

それから俺は、自分のクラスで「呼び名自己申告制」を始めた。まずは担任として「基本的には全員を名前で呼びたい」と話す。そのあとで付け加える。

「でも、自分で「こう呼ばれたいな」という呼び名があったら、遠慮なく申告してほしい」

生徒たちはざわめく。

「どんな呼び名でもいいの?」

「下品な言葉や、人権上問題のあるような呼び名はダメだよ。みんなが大人になったときに、高校時代のその呼び名を懐かしいと感じられるような、すばらしい呼び名を提案してほしいんだ」

『短歌は最強アイテム 高校生活の悩みに効きます』(pp.110-111)より

教員と生徒はどうしても上下関係になりがちだし、実際評価する側とされる側なので、どうしても生徒と一線を引かなくてはならないところも出てくるでしょう。フラットな関係とまではいかなくても、生徒一人一人を個人として大切にする教師でありたいと思います。

 

5. Give&Give&Given

Give&Takeではなく与え続けることの大切さ。もらった恩を相手に返すのではなく、もらった恩をまた別の人に送っていくのが重要になってきます。話の中で出てきた「恩送り」という言葉が私にはしっくりきました。

そして講座が終わった後、早速同じC日程のメンバーがFree Workで使うnoteの使い方をわかりやすく説明してくれました↓

note.com

「noteの存在は知っていても、使い方がわからない人がいるかもしれない」という優しい気配りと、プラットフォームを作ろうとするフットワークの軽さはすごいなぁと思います。素敵な学びのGiveをありがとう!

 

 

なんのために学ぶのか

ペアワークで「なんのためにファシリテーションを学ぶのか」ということを互いに10分ずつ話しました。ファシリテーターの役割の1つである「モデレーター(ゲストの話を引き出したり、まとめたりする人)」の練習でもありました。

私は最初に話す側だったのですが、私がファシリテーションを学ぶきっかけは『学び合い』とは切っても切れないので、『学び合い』の話をひたすらしていました。話がとっ散らかっていたので、もう少し整理した方がよさそうです。こうした気づきも、人と話すことによって得られたものなのかも。

 

私とペアだったのは大学生の方だったのですが、大学でのグループワークを通してやりにくさを感じたことがファシリテーションを学ぶきっかけだったそうです。グループワークをしていて「こうしたいいのに」と思うことがあっても「じゃあ実際自分がまわせるのか?→できない」となってしまい、そんな現状に悔しさを抱えていたのだそう。話を聞いていて「他力本願になってしまう自分を変えたい。引っ張っていける人になりたい」という明確な目標があるのがいいなぁと感じました。

 

 

初回にして大きな学びがあったRaise your Flagファシリテーション講座。

素敵な仲間たちとともに学ぶことができるこれからの3ヶ月が、さらに楽しみになりました。