「チェリまほ」見てみたら、まんまとハマってしまった

西川先生がここ最近口を開けば必ずと言っていいほど「チェリまほ」という言葉を口にし、とうとうゼミでも「「チェリまほ」はいいぞ~」「絶対に観た方がいい」などと言うようになったので、YouTubeの公式チャンネルで第1話を見てみた。


#30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい #チェリまほ #テレ東 #TSUTAYA【期間限定 1話無料公開中】『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』第1話

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なんなら、昨日の夕方のゼミ室では「チェリまほ鑑賞会」が行われていた。

 

第1話を見てみたら、なんとハマってしまった。

どれくらいハマったかと言うと、家に帰ってTSUTAYAプレミアムに登録し(初月無料)、2話から最新の8話まで一気に見てしまったほどだ。

 

今もこの記事を書いている横でスマホで見ている。

 

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(通称「チェリまほ」)は、「主人公の安達(赤楚衛二)は童貞のまま30歳の誕生日を迎え、触れるとその人の気持ちが聞こえる魔法を手に入れた。その後、かっこよくて仕事ができ、まわりからの信頼も厚い同期の黒沢(町田啓太)に触れ、黒沢の自分への恋心を知ってしまう」というストーリー。

 

私が感じた「チェリまほ」の推しポイントは以下の4つ。

 

1 「人の心の声が聞こえる」という設定

→私はもともと「心の動きが視覚化される」という設定が好きだ。「チェリまほ」のような”心の声が聞こえる”というのもそうだし、”人の気分がオーラの色で分かる”とか”人と人を結ぶ赤い糸が見える(自分に関するものは見えない)”とか。

他者が内心どう思っているかなどわからない。だからこそ、それが見えたらいいなぁと思う。現実世界ではおそらく不可能なことでも、フィクションの世界ではそれが可能になる。それが大きな魅力のひとつだと感じる。

でも自分の身に安達のようなことが起こったら、きっと人の心の中身が自分の中に際限なく流れ込んでくるので、きっとうるさくて生きづらいだろう。そういう意味でも、ストーリーに入りこみつつもはたから見ているくらいがちょうどいいんだろうな。

 

2 「心内語」を上回る俳優さん方の演技

→1の内容とも関係してくるが、触れた人の心の声が聞こえるという設定なので、普通だったら演じることで表現される気持ちがセリフになってダダ漏れ状態になっている。

普通はキャラクターの気持ちや思いを演技で表現するはずなので、今回のように演じるはずのものがすでに視聴者にわかっているというのはかなり演じにくいのではないかと思う。

でも、黒沢がポーカーフェイスを貫きつつも安達のことが好きでしかたがないことや、安達が人に好かれるという初めての状況にうれしくも戸惑っていることが、ちょっとした目線の動きや表情、しぐさなどで表現されている。本当に素晴らしい演技だと思う。

 

3 出てくる人たちがみんないい人!

→恋愛ドラマだと対抗馬的なキャラが出てくるのが常道だが、「チェリまほ」はそういった存在がおらず、安達と黒沢という2人の心情が丹念に描かれている。2人が最終的に恋人同士になるんだろうなというのは誰の目にも明らかなのだが、それに至るまでの出来事や心の動きにいちいちキュンとしてしまう。そして、ときにじれったくてもやもやする。

ゼミ室での「チェリまほ鑑賞会」のときに「こんなにストーリーがわかりきっているもののどこがおもしろいんだろう」という声も聞こえてきたのだが、声を大にして言いたい。「チェリまほ」のよさは2人の恋の経過を楽しむことができる点にあるのだと。

安達と黒沢に限らず、メインの登場人物がみんないい人だというのもこの作品の特徴だと思う。安達の幼馴染の柘植さんしかり、湊くんしかり、藤崎さんしかり、六角しかり。湊くんとダンス仲間だった圭太との関係はちょっと気になるところだが、みんな幸せになればいいのになぁと思う。

 

4 自分が好きな人に好かれるという幸せなお話の展開

→自分が好きな人に好かれることほど難しいことはない気がする。恋愛は不確定要素が多すぎる。一方が思いを寄せていても、相手はそうではないなんてことはざらにある。

自分に自信がなくて「これ以上深入りされてがっかりされたら困る」という安達の気持ちも、「誰も自分の内面なんて見てくれていない。相手が求める自分でいなければならない」となかば諦めていた黒沢の気持ちも共感できる。

自分が好きな人が自分のことをよく見ていてくれて、自分の弱いところやダメなところもしっかりと受け入れて包み込んで、自分を好きでいてくれるってなんて素敵なことなんだろう。そんな私の願望が体現されたようなストーリーは見ているこっちも幸せな気分になる。

 

思いのほか語ってしまった笑

全12話なのであと4話ある。かなり展開がゆっくりなのもあり、今後どうなるのか目が離せない。日常生活でワクワクするものがひとつ増えた。