先日稲刈りが終わり、新米が当たり前のように食卓に並ぶようになった。
我が家は、コシヒカリ・コシヒカリBL・こがねもち・みずほの輝きの4種類のお米を作っているのだが、普段食べるのはもっぱらコシヒカリだ。
今は実家暮らしだが、高校卒業後地元を離れていたときは仕送りとして米と味噌が定期的に送られてきた。電話で「なくなった」と言えば、2,3日後にはお米が届く生活。
米は「買うもの」ではなく「あるもの」もしくは「送られてくるもの」。
私にとっては当たり前のことだったのだが、どうやらそうではないらしい。
誇張でもなんでもなく、私の身体の3分の1は我が家のコシヒカリでできていると思っている。
そして、コシヒカリ以上においしいお米はそうそうない(と思う)。
とはいえ、私は外食を除き、我が家のお米しか食べたことないので、
「あきたこまちの方が…」
「いやいやササニシキだろう!」
「森のくまさんは?」
などと言われたら、「うーん、そうなのかも…」となってしまう。
それでも、どんぶりやチャーハンなどではなく、白ご飯としてそのまま食べるのであれば、コシヒカリに並ぶものはなかなかないはず。
笑い話なのだが、私が幼い時、稲刈りが終わった日にその労をねぎらうため、夕飯がすき焼きだったことがあった。ご飯はもちろん新米。
すき焼きが待ちきれない私と妹は、すき焼きの準備ができる前に、おかずもなしにご飯を一膳食べてしまったそう。
新米の威力はすごい。
コシヒカリであればなおさら。
農家の娘でよかったと思う瞬間だ。