授業中に寝ている生徒を見て思うこと

『学び合い』でやっている演習の時間はそこまででもないのだが、特に解説の授業の際は最初から机に突っ伏している生徒がちらほら目に入ってくる。

 

体調が悪いのか、寝不足なのか、授業がつまらないのか…

 

『学び合い』に出会う前は、正直「(教員になったばかりの若手だし、)授業中は8割9割の生徒が起きて話を聞いていれば良い方」と思っていた。

 

今は、そういう生徒が1人でもいると「なんとかしたいなぁ」というのと「でも私だけが何かしたところで根本的には変わらないしなぁ」という思いの間でフラフラとしている。

 

全員見捨てたくないという思いはある。

でも現実はそれができていない。

 

心の中で「高校生だし、時間の使い方の選択は彼らにある」という逃げ道を作ってしまっているのが、生徒に透けて見えているのかもしれない。望ましくない時間の使い方をしているなら、「それはダメだよ」と言わなければならないのに。

 

解説で一斉授業をしているときは語りが弱くなる。というか、語りをせずに流してしまうことの方が多い。

 

おそらくそこに原因があるんだろうなぁと思う。ただ、何をどう語ればいいかはつかめていない。

 

今日あるクラスで、「全体を見たけど(寝ていたり、手が止まって諦めていたりして)全員達成はできていなかった。今はネームプレートを使っていないから、達成状況が可視化されない分やりにくいところはあるかもしれないけれど、「ネームプレートを使わない」というのはみんなの選択でもある。全員が達成できていないのは私の課題でもあるし、みんなの課題でもある。きっとみんなならどうすればいいかはわかると思う。次回どう動くか期待してます」というような話をした。

 

悪いところが目についている気がするので、意識して良いところに目を向けなければ。

 

↑これらは全て来週までの私の宿題。

 

生徒に聞いてみようかな。

「寝ている子も見捨てたくないんだけど、どうすればいいと思う?」って。

 

 

『学び合い』をしていると「いいなぁ」と思うことと「うーん…」と悩むことが交互に押し寄せてくる。

 

悩んで悩んでやってみて、生徒の様子やまわりの先生方からちょっと元気をもらって、また悩んでもがきながら進むの繰り返し。

 

今日は生徒が作ったマドレーヌをもらったり(おいしかった!)、お昼の時間に同じ教科の先生とおしゃべりしていっぱい笑ったりしたので、元気をもらうことの方が多かった気がする。

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苦しいことも多いけれど、今のところこれが一番マシだから続けられるんだろうな、きっと。