越後『学び合い』の会の振り返り

昨日の越後『学び合い』の会で心に残った内容を書き留めておこうと思います。

 

①フリースタイルスクール=ここから自分らしく未来へつながっていく場所

寺子屋TANQの代表である市川寛さんの講演で刺さった言葉です。

 

フリースクールが一般的になりつつありますが、フリースクールというと「学校に行けない生徒が学校に行くまでの間過ごす場所」のようなイメージがつきまといがちです。

 

文科省は「不登校は問題ではない」と言っていますが、それでもいまだに学校に登校するのが前提になっていることが、こうしたフリースクールの現在のイメージにつながっているのだと思います。

 

フリースクールの存在が一般的になってきたとはいえ、マイノリティであることは確かです。

 

私も担任をもつようになってから、フリースクールに通う生徒たちの成績のつけ方への疑問や進学へのハードルの高さを感じています。

 

また、教員を対象にした不登校生徒に関するアンケートでは学校に起因する不登校の割合が少ない一方で、市川さんが実施した保護者を対象にしたアンケートでは、不登校の理由の8割は担任とのトラブルやいじめとその後の対応への不信感など、学校に起因するものだったというのは驚きでした。

 

学校がみんなにとって楽しく学べる場になるにはどうしたらいいのかを考えていかなければならないのだと感じました。

 

 

②いかに自然体に学ぶか

パネルトークでの今井清光さんのお話の中では、"自然体"というキーワードが何度も登場しました。

 

『学び合い』だと生徒たちが自然体で学んでいるというのは、共感できるところが多かったです。

 

「生徒はこうあるべき」などの"べき"に縛られると自然体が出せない、思い通りになるかどうかではなく育つかどうか。

 

『学び合い』はより自分らしく学ぶことができる考え方であり、居心地の良い空間づくりには『学び合い』が必要であると感じました。

 

 

私は現在『学び合い』を実践できているかと言われると、自信を持ってうなずくことは正直できません。

 

それでも、「私が説明するだけより生徒たちが互いに説明し合ったり教え合ったりする方が何倍もましである」という『学び合い』の考え方は根付いているので、授業の中で生徒たちに任せる時間を意図的に作ることが多いです。

 

まるまる10分、15分、下手したら30分くらい任せることもあります。

 

ただ、何をするかの説明はしても最初の語りをしないことの方が多いし、全員が達成することを求めているかといえば徹底できていないことがほとんどです。

 

そのことに対して「中途半端だなぁ…」と自分が嫌になることもありましたが、今は「自分にできることをしたたかにやるしかない」と、半ばいい意味で開き直っています。

 

「中途半端だなぁ」「まだまだだなぁ」という気持ちがなくなると成長できないと思いますが、自分を責めていても苦しくなるだけです。

 

両者のバランスを取りながら、自分にできることをより高いレベルで実践し続けていかねばならないと感じました。