コミュニケーション能力と『学び合い』

今日も今日とてインタビュー。

 

本日は従業員の方3名と人事の方1名で計2時間。

 

座りっぱなし、聞きっぱなしなのは大変だけれど、一人ひとりが語るストーリーはどれもおもしろく、インタビュー自体は楽しい。

 

この研究を始めなければ出会うことなどなかったであろう人たちとお話しできるのは、私にとって貴重な経験になっている。

 

さてさて。

人事の方々が口をそろえておっしゃるのが、

「コミュニケーション能力」

である。

 

人とコミュニケーションをとることができる力は、やはりどの職場でも必要になるのだということをひしひしと感じる。

 

今日お話しさせていただいた方は、「高校のうちに、意思表示をしたり、人の話を興味を持って聞いたりするような機会をもっと作ってほしい」と、かなり具体的な要望を出してくださっていた。

 

「この方なら話しても大丈夫かな」と思い、『学び合い』のことについて少し話をした。

 

・教師が教えるのではなく、教師は課題を提示し、その課題を全員が達成するために生徒同士が学び合う

・課題は一人でやってもいいし、誰かと一緒にやってもいい

・グループは固定しない

・課題を全員が達成するために自分に何ができるか考えて行動する

などなど、『学び合い』のコアの部分(?)を自分の言葉で説明し、「授業を通して、人とうまくやっていく力をつけさせたいと思っている」ということを話してみた。

 

そうしたら、「それいいですね!」と言ってもらえたのだ。

 

自分のやっていること、やろうとしていることが企業の方にも受け入れてもらえそうだとわかり、ちょっとうれしくなった。

 

インタビューをしていく中で「コミュニケーション能力」という言葉が頻繁に出てくるのだが、教員が考える"コミュニケーション能力"と人事担当者が考える"コミュニケーション能力"、高卒で就職した人にとっての"コミュニケーション能力"は果たして同じものなのだろうか?、とふと疑問に思った。

 

そこがずれていたら、高校のキャリア教育と企業側が求めるものが合わなくなってしまうのではないか。

 

気になるなぁ…