職業科と部活は強し

今月分のインタビュー日程が無事終了した。

人事担当者の方が3名、高卒で就職した方が8名。

特に今日は30分おきに4名連続でインタビューしたのでバタバタだった。

 

個人研究を始めた当初は普通科の卒業生に限定してインタビューする予定だったのだが、ある人事の方とお話ししたときに「それじゃ(人数)集まらないんじゃない?」と言われ、急遽「普通科」の縛りをなくした。

 

結果的に縛りをなくしてよかったなと思う。インタビュー協力者の人数が確保しやすいのはもちろんだが、こんな機会でもなければ職業科の実態を知ることはできなかった気がする。(あと、普通科卒と職業科卒で比較ができるんじゃないか、とひそかにもくろんでいる)

 

職業科卒の方とのインタビューでは、高校での実習や専門科目など、その科独自のカリキュラムや取り組みについて生き生きと話している姿が印象的だった。そして、高校で学んだことで働いてからも役に立っていることがあると答える人がほとんどだった。

 

高校を選んだ理由は人それぞれだが、話を聞いていると高校選択や高校での経験が就職先を決める際に影響を及ぼしていることがわかる。

 

インタビューをしていくにつれ、中学校の段階で自身のキャリアをしっかり考えておくことの重要性を痛感する。

 

そして、部活やアルバイトを通して学んだことも働く上で役に立っていると答える人が多かった。そして、その役に立っていることの多くが”あいさつ”や”コミュニケーション能力”なのだそう。

実際に働くといろいろな年代の人と接する機会が増える。多様な人と関わって上手くやっていく力が必要になるのだと思う。

 

残念ながら(?)、座学の授業で学んだことが役に立っていると答える人はあまりいなかった。座学の内容がほとんど残っていないなら、せめて授業を他者と上手くやっていくための”コミュニケーション能力”を身につけることができる場にできないものか。

→『学び合い』だ!

と、なんでもかんでも『学び合い』に結びついてしまう。

 

何はともあれ、来月もインタビューの予定が目白押し(の予定)。

西川先生から「インタビュー100人ね」と言われ、「マジか…」と思ったのだが、現段階でそのうち1/3弱くらいは何とかなった。使えるつてをたどりにたどった結果である。

 

来月以降はインタビューと並行して、新規協力先を開拓しなければならない。地元企業のお問い合わせフォームに研究協力依頼の文章をひたすら送るという地味な作業が待っている。それでも、地元企業の方はみな親切に対応してくださるのでとても助かっている。

 

どうせならインタビューのサンプルを100以上集めて、西川先生を「おっ!」と言わせたい。まぁ、研究の塊みたいな西川先生にとっては、この程度のことへでもないのかもしれないけれど。