zoom『学び合い』体験会に参加した。
zoomでの『学び合い』は試行錯誤の段階。
今回も様々な課題が浮かび上がった。
個人的に難しいと思うのは、zoomでブレイクアウトセッションを開始すると、各ブレイクルームの様子がメインセッションからは全く見えないことだ。
子どもたちの様子を見ることができないと見取りや声かけがしにくい。
参加された方からも指摘があったが、ブレイクアウトルームが無法地帯になってしまう恐れもある。
逆に言えば、子どもたちに任せる部分が多くなるということでもある。
だからこそ、教員の最初と最後の語りが、教員の持つビジョンが非常に重要になるのだと思う。
zoom『学び合い』は大きな可能性を秘めている。
ただ課題を送ったり、週に一度教員が各家庭に電話をしたり、zoomで一斉授業をしたりするだけより遥かに”マシ”な選択肢だと思う。
友だちと顔を合わせ、課題に取り組む中でおしゃべりをする。
こうしたことが、コロナウイルス拡大とそれに伴う休校によって自由に動けない子どもたちの心のケアにつながるのではないか。
ただ、これも参加者から指摘があったのだが、zoomで『学び合い』をやることが目標になってしまってはいけない。
フェーズが違うのだ。コロナ前と同じことをオンラインで実現しようとするのは意味がない、というかそもそもコロナ前の再現などできない。
目指すのはあくまで「一人も見捨てない」こと。
zoomはそれを実現するための有効なツールだ。
このことを忘れないようにしたい。
いろいろな方の力や知恵を借りて、zoom『学び合い』をブラッシュアップしていこう。