短歌とともに青春を謳歌する東京学館新潟の生徒たちの特集を見て

皮膚科で診察待ちをしていたら、待合室のテレビで、短歌とともに高校生活を送る東京学館新潟高校の生徒が特集されていました。

https://www.teny.co.jp/document_niigata/

 

東京学館新潟高校では、書道の授業で生徒自身が作った短歌を書にしたためるという取り組みをしているそう。

 

「31音の青春 〜短歌に恋して〜」と題した特集では、高校生万葉短歌バトルに挑む3人の高校生の姿を追っていました。

 

高校生万葉短歌バトルとは、歌合の形でお題に沿った歌を互いに詠み合い、批評し合います。その様子をプロの歌人である判者が優劣を判定するそうです。8チームがトーナメント形式で熱いバトルを繰り広げます。

 

高校生が「短歌を詠んでいなければ、日常の小さな発見や幸せを見逃していたかもしれない」というようなことを話していたのが印象的でした。

 

特集に出てきた高校生たちが言葉を紡いで短歌を詠んでいるように、私も日々ブログで自身の思いを綴っています。

 

今日何を書こうか考える中で、日常のちょっとした発見やうれしかったこと、悲しかったことなどを立ち止まって振り返ることができます。

 

短歌を詠む高校生とブログを書く自分には重なるものがあると感じました。

 

そして、特集には歌人東直子さんが出演されていました。

 

東直子さんの「短歌は短いのでまるごと覚えていられる。心の支えになる。」とお話になっているのを聞き、なんとなく自分の中で腑に落ちたことがありました。

 

私は文学作品の中でも短歌が特に好きです。なぜだろうと思っていたのですが、生きる上で短歌が心の支えになっていたのだと感じます。

 

俳句ほど短くなく、小説ほど長くはない。

 

一度読めば意味がわかるけれど、頭の中で何度も反芻したり、時が経ってから読み直してみると自分の中での意味合いが変わってきたりするのが短歌のおもしろさなのかもしれません。

 

特集の最後に出てきた東直子さんの歌がこちら↓

感情の置き場所だけは奪われぬ

言葉はずっとずっと一緒だ

 

言葉の選び方、並べ方が素敵だなと思いました。