生徒に勉強のやる気を出させるのも、生徒にとってわかりやすい説明ができるのも、教員とは限らない

今週は教育相談の週だったのですが、今日話をしたある生徒のお話。

 

その生徒は苦手な教科が多いのですが、唯一、数学だけは頑張ろうと思えるようになったのだそう。

 

「最近、数学頑張ってるって聞いてるよ」と言ったら、「そうなんですよ!」と得意そうな表情。

 

「どうして?」と聞いてみたら、「◯◯さんが教えてくれるからです」と即答しました。

 

数学の授業は超ベテランの先生が担当してくださっているのですが、問題を解くとき「他の人に聞きに行ってもいいよ」スタイルなのだそうです。

 

その子はいつも後ろの席の友達に教えてもらいながら問題に取り組んでいて、最近ちょっと勉強へのやる気が出てきたとのこと。

 

「あなたがわかるように説明できるのは◯◯さんしかいないだろうね。内容を理解した上で、あなたがつまづきやすいところをあなたに分かるように説明しなきゃいけないからね」と言ったら、「そうそう! そうなんです!」と、ぶんぶん頷いていました。

 

教育相談後に数学の先生に聞いてみたら、「最近頑張ってるよ。◯◯も教えることで理解が深まってるし」と答えてくださいました。

 

勉強へのやる気を出させ、適切な説明ができるのは教員とは限らないというのがよくわかる出来事でした。