昨日の夜は研修会に参加しました。
研修会の講師は上越教育大学教職大学院の関原真紀先生。テーマは「発達障害のある児童生徒の理解と対応」でした。
私が教職大学院にいた頃、関原先生の講義を受講したことがあり、久しぶりに先生のお話が聞けるので楽しみにしていました。
印象に残ったのは次の3点です。
①前年度と同じ対応が通じないことが多い
発達障害の児童・生徒に接する際、前年度と同じ対応では上手くいかないことがあります。
これは、
・障害が重複している
・二次的な問題が伴っている
・同じ診断名であっても困難な状態が皆異なる
などによるものです。
丁寧な見取りと、見えている姿からその背景要因を探ることが必要なのだそうです。
②問題を先送りしない
発達障害の児童生徒と接する際、「見守る」という対応をすることがあります。しかし、問題行動があるにもかかわらず、そのまま見守る対応は問題の先送りにつながってしまいます。そのため、何か手を打ってから見守らなければなりません。
このことは、大学院の講義でも聞いたことがありましたが、改めて大切なことだなと思います。
③セルフアドボカシー
先生のお話の中で「セルフアドボカシー」という言葉が出てきました。
「セルフアドボカシー」とは、日本語で「自己権利擁護」と訳され、「障害や困難のある当事者が、自分の利益や欲求、意思、権利を自ら主張すること」を意味するそうです。
「自分はこれが苦手だ」「困ったときはこうするとうまくいくことが多い」などと、まわりの人に伝えられることは、生きていくうえで重要になってきます。
大人が望ましいと思う行動を生徒に押し付けてしまいがちだと思いますが、生徒たちが自己決定できる場を意識して作っていかなければならないと感じました。
今回の研修を通して、「最近インプットしていないなぁ」と感じました。忙しいことを言い訳に、本を読んだり研修会等に参加したりすることから逃げていた気がします。
学び続けないとですね。