発達障害研修の個人的備忘録(提案・交渉型アプローチ)

今日の午後は、和歌山大学大学院の武田鉄郎先生を講師にお迎えしての発達障害に関する研修でした(zoomで)。

 

発達障害の子どものできるを増やす「提案・交渉型アプローチ」のお話がメインでした。

 

発達障害の子どもの母親はかなり責められる

 発達障害の子どもはトラウマを抱えており、不適応状態のことが多い

→否定しない・叱らない状況をどう作っていくかが大切

 

・子どもと話すときは静かなところで1対1で話す

・正面ではなく横に座る

・ただ話すだけではなく、文字にして書いたり、絵にして情報を整理する

・子どもの話を聞いて提案・交渉する

※「~する」という選択肢だけではなく、「~しない」の選択肢が大事

 

・何か1つがダメだと全部ダメだと思い込みがちなので、何ができないのかを明確にする(トラウマの発見)

 

・提案・交渉型アプローチの上手くいくコツ

「あれしなさい」「これしなさい」という先出しではなく、"後出しアプローチ"を心がける

例)△玄関にいる子どもに「傘持った?」と聞く→子どもが不適応を起こしがち

  ○子どもが「傘持っていった方がいい?」と聞いてから答える(子どもが聞いてくるまで待つ)

※後出しアプローチは子どもとの関係性が良くないと上手くいかないことに注意

 

・先に教師が望む選択肢だけを出しても上手くいかない。子どもが交渉のテーブルに乗るまで待つ。

 

・教師は共感が少なくなりがち

 

・ほめ言葉を台無しにする言葉たち

→他者と比較する/皮肉を付け加える

 

最後の「ほめ言葉の後に皮肉を付け加える」というのは私が普段やってしまいがちなことなので、気をつけなければならないと思いました。