『習慣が10割』(吉井雅之)読了

私は何かをコツコツと続けるのが得意な方です。

中学~高校までブドウを10年間続けていたし、このブログも1年以上毎日書き続けています。

教員採用試験の面接練習でも、「あなたの長所は何ですか?」と聞かれたら、食い気味に「根気強く物事に取り組めることです!」と答えていました。

 

ただ、その一方で”三日坊主”というやっかいな性質も持ち合わせています。

小学生の時、夏休みの日記は初日だけ書いてあとは最終日までほったらかしでした。最終日に適当に創作して書いて提出する始末。

「何かを始めよう!」と思い立っても、習慣化する前に諦めてしまうことの方が多かったのです。

 

コツコツと続けることはできる一方で三日坊主。

そんな私が最近読んだのが、この『習慣は10割』という本です。

習慣が10割

習慣が10割

 

 

読んでみて気になったのは以下の2つです。

 

脳は意外と単純/刷り込みで習慣化できる

著者曰く、

何度も耳に入ってきた言葉が潜在意識に刷り込まれ、習慣を形成していく

そうです。

 

人間の脳は耳から入ってくる情報をすべて本当のことだと思い込む性質があるそうで、「自分はダメな人間だ」と人から言われると、自分が本当にダメな人間だという根拠がなかったとしても、言われたことをそのまま真実として受け止めてしまうらしいです。

だから、マイナスの言葉を言う人の近くにはいない方がいいわけですね。

 

一方で、刷り込みは自分自身でもできます。自分との約束を決め、それを常に意識して繰り返し反復すれば、新たな習慣を自分自身に根付かせることができます。

今の自分は過去の習慣が作っていますが、今から始める習慣を積み重ねれば未来の自分を作り上げることができるわけです。

 

 

人間は楽しいことしか続かない

 人は快いことに対しては接近していく一方、不快に感じることは避けるようにできています。人は「正しいからやるべきだ」と考えてしまいがちなのですが、正しいけれど自分にとって嫌なことは無意識のうちに回避してしまうため、続かないそう。

「教員採用試験に合格するためには勉強しなければならない」と思っていても、その勉強が苦痛であれば続かないわけですね。

 

習慣化するためには、正しいことを無理に続けようとするのではなく、「正しいことを楽しむ努力」をすることが重要なのだそうです。

苦痛をワクワクに変えるには、「自分がこうなりたい」というビジョンが必要なのかなと思います。

 

筆者曰く、習慣化の法則は

「習慣=思いの深さ×繰り返し反復」

 なのだそうで、「自分がこうなりたい」という思いを明確にするとともに、「理想の自分を手に入れた時、それを見て誰が喜んでくれるか」を具体的に想像すると良いそうです。「自分のために」だけでは弱く、「誰かのために」というのが大切なんですね。