学校行事を通して異学年で活動する強みを実感した話

今日は連携先の小学校の学校行事のお手伝いに行った。

全校生徒が近場にある大きめの公園に行き、縦割り班でウォークラリーをするというもの。

 

私は縦割り班の1つに付き添って、子どもたちがウォークラリーをしているのを後ろからついていって見守った。子どもたちだけではどうしようもない事態にならない限り、口も手も出さない。すれ違った別の縦割り班の子から「先生ついてる班、ずるいー!」というコメントを頂戴したが、「私何もしてないんだよなぁ…」と苦笑する。

 

縦割り班は1~6年生が2人くらいずついるのだが、子どもたちの様子を見ていて、異なる学年がごちゃごちゃしているのはやっぱり集団として健全なんだなぁと思った。

 

私がついていった班は、6年生のリーダーの子が「こっちだよ!」とずんずん歩いていったのだが、方向音痴だったらしく、スタート地点とは真逆の方に行ってしまった。

それが判明した段階で、「ごめん、おれ方向音痴だからだめだ。○○ちゃん(同じ6年生の子)、地図持ってくれる?」と軌道修正。

 

1年生がリュックが重くて歩くスピードが落ちた時は、自然と4~6年生が代わりにリュックを持ってあげていた。その後、1年生が走って先に行こうとすると「そんなに元気ならリュック持てるでしょ!」と軽くたしなめてリュックを持たせる。ただ、少ししたら3,4年生が「重くない?」「大丈夫?」「持とうか?」などと1年生に声を掛けていた。

 

2年生の子が、ウォークラリーの後半、1年生の黙りがちな子になぞなぞを出してあげていた。

 

こんな子どもたちの様子を見ていて、全校『学び合い』が成立する理由がなんとなくわかった。

 

2学年だと上学年がお世話をして、下学年はお世話されるという関係になりやすく、双方不満を持つことが多いので、異学年『学び合い』は3学年以上の方がよいとされている。

 

異なる学年の子どもたちが集まると、普段の学級の時とはまた違ったまわりの目があるので、振る舞い方も変わるのだろうと思う。

 

自分が小学生の時は「なんでわざわざ縦割り班で動くんだろう?」と思った記憶があるが、異学年が集まることには大きな利点があるのだと今ならわかる。