今日は演習のクラスが多く、中間考査を終えて生徒たちがどんな動きをするのか心待ちにしていた。
あるクラスはずっと出席番号順だった席順が、席替えでばらばらになった。
何か変化があるのかなと思っていたら、今までにはない生徒たちのつながりが見られた。
今まで一人でやっていた生徒のところに声を掛けにいく生徒がいたり、新たな席で席の近い生徒たちが一緒に課題に取り組んでいたり。
1つの教室に40人近くがみっちり詰まっているので、なかなか移動するのも難しい。机間巡視をちょっとためらってしまうくらいの通路の狭さ。
基本は自分の席でやっている生徒が大半なのだが、渡り鳥的な生徒も数人いる。
席替えの効果のようなものを目の当たりにし、生徒の課題への取り組みが良くなっていてうれしかった。
ただ、うれしいことがあれば苦しいことも当然あるわけで。
あるクラスでは、クラスの3分の1以上が机に突っ伏して寝ていた。
午後の授業だから眠いのはわかる。
でも、3分の1以上寝ているのは異常だと思う。
試しに起こしてまわった。
でも課題をやろうとするのはその半分ほど。
うーん、どうしよう。
できていない生徒、気になる生徒に私が目を向けても仕方ないのはわかっている。
それでも今日はちょっと心が折れそうだった。
最後の少し話をしたとき「寝ている人が多すぎて途方に暮れている。もうどうしていいかわからん」と生徒たちに伝えた。涙はこらえたけれど、泣きそうだった。
そう伝えても「学校は寝に来る場所」と言った子がいたけれど、そうじゃないんだよなぁ。でも私の言葉じゃ伝わらないんだろうなぁ。
少し前まで「寝てるのはしかたない」という思いが心の片隅に巣食っていたけれど、今は違う。
1人も見捨てたくないと思う。
社会に出てからもつぶれずに生きていってほしいと願っている。
あと半年ほどで社会に出る生徒も多いから、それまでに学校でできることはやりたいと思う。
私だけじゃ力不足だなぁ。生徒たちの力が必要だ。
振り返りシートに、おそらくトップランナーの生徒が「俺たちが本気でやればまわりも変わるかもしれない」というようなコメントを書いてきてくれたので、まだ希望はあるはず。