外国籍の子どもたちも共に安心して学ぶためには…

昨日の『純』喫茶(西川研究室で定期的に開催している、オンラインでゆるっとお話しする会)で小学校の先生とお話をした。

 

その方も『学び合い』に近いことをやっていらっしゃるようだ。

 

その方の勤務先は外国籍の子の割合が大きく、中国、インド、フィリピン等さまざまな国をルーツとする子たちがともに学んでいるのだそう。

 

当然、日本語の習得具合も一人一人違い、ほとんど話せない子からペラペラの子までさまざま。

 

そんな状態でどうやって授業をしているのだろうと不思議だったのだが、基本的に日本語で進めているらしい(英語の指示はいくつか準備しておくそうだが)。

 

そして、最も割合の多い中国からの子たちは、日本語も話せる子が全く話せない子の手助けを自然としているので、『学び合い』が成立しているのだそうだ。

 

外国籍の子たちは国際クラスも併用しているそうだが、国際クラスは外国から来た子たちが対象なので、日本で生まれ育ったけれど日本語が苦手な子は対象外らしい。初めて知った。

 

昨日お話しした方曰く、「母語は大切」。

日本語でも、外国語でもいいが、軸足になる言語があるのとないのとでは大違いなようだ。

 

保護者が「この子は日本語しか話せない」と言っていても、実際は日本語も満足に理解できていないというケースもままあるらしい。

 

そういった子たちは支援の対象にならず、隙間からこぼれ落ちてしまう可能性も高い。

 

https://this.kiji.is/674236603083998305?c=113147194022725109

文科省が外国籍の子どもたちの支援のため、語学指導員を拡充する方針を固めたそう。

 

このような公的な支援に加え、子どもたち同士が支え合い、学び合えるような雰囲気を作っていけたらいいなぁと感じた。