西川研究室のみんなとオンライン授業の本を書いた話

西川研究室のみんなと一緒に書いた本が先日発売された。

子どもが「学び合う」オンライン授業!

子どもが「学び合う」オンライン授業!

 

 私も執筆者の一人なので、自分が書いた章の後ろと本の最後に名前が載っている。

まさか、世に売り出される本に自分の名前が載ることになろうとは。

 

4月頃「オンライン授業の本を書こう!」と決まってからは早かった。執筆者が決まり、章立てや内容が決まり、あれよあれよと言う間に「本」が出来上がっていった。

 

Googleドキュメントで共有しながら執筆を進め、わかりやすいように設定画面等をひとつひとつスクショし、Zoomでの模擬的な授業の様子を撮影する時はゼミ生で手分けして教師役と生徒役をしたりした。画面に表示されるイラストを描いたのもゼミ生である。

 

本を書くという経験をしたことで、出版に至るまでの経緯というか舞台裏のようなものを垣間見ることもできた。

 

最初はとりあえず書くだけ書いておき、コンセプトや読者のニーズを踏まえて編集の方が「この内容を加えてほしい」とか「この部分は削除した方がいい」等の指示を出し、執筆者である私たちが直す、というのを繰り返す。

 

「本になる前のまとまった文章」を作るまではそんなに時間はかからなかったのだが、そこから本になるまでが体感的には長かった。

画像を何度も撮り直したり、文章を推敲したりする作業を何度も何度も。

しかも西川先生は「いついつまでにやってね」とせかしてくる笑

 

この前、西川先生と共著で広域通信制高校についての本を書いた、同じゼミの現職さんも「西川先生書くの早いし、めっちゃせかされた」と言っていたような…

(その広域通信制高校の本がこちら↓ おすすめです!)

 

この時期にオンライン授業の本を出せたのは大きい。

東京都の感染者は連日200人を超え、全国各地でまた感染者が増えてきている。正式に「第二波だ」とは言われていないものの、うすうす「これが第二波なんだろうなぁ」と思っている人も多いんじゃないかと思う。 

 

夏休みを大幅に短縮して授業時数を確保している学校が多いようだが、そうした”授業時数合わせ”をいつまで続けることができるのかはわからない。

非常勤先に挨拶に行った時も、先生方が「この状況がいつまで続くか…いつまた休校になるかもわからないし」とおっしゃっていた。

 

再度休校になった場合、子どもたちの学びを保障するにはオンライン授業しかないと思う。「デバイスが揃っていないから」「オンラインなんて…」と言っているうちに、子どもたちのつながりも学びも絶たれてしまう。

 

この『子どもたちが「学び合う」オンライン授業!』の本は、初心者でもすぐにオンラインで授業が始められるようなヒントがたくさんつまっている。

心ある現場の先生方、保護者の方などがこの本を手に取って、行動に移してくれるといいなぁと願ってやまない。