みん職フォーラムの「N高生によるトークセッション」に参加して

先週の土曜日に、みんなのオンライン職員室(みん職)の「withコロナ時代の教育フォーラム」があった。

私は、16時からの「N高1~4期生の方々によるトークセッション」に参加。

 

今後広域通信制を選択する子どもたちがどんどん増えていくと思うので、「実際のところどうなのか」というのが気になっていた。今回、現役のN高生やN高の卒業生の方の話を聞けると知り、始まる前からワクワクしていた。

 

N高1~4期生の4名の方のお話はとても刺激的でおもしろかった。

「圧倒的な時間効率」「自由な時間が増える」「角川ドワンゴのプロのプログラマーからプログラミングを学べる」「テキスト代だけでネイティブの先生から中国語を習うことができる」「”投資部”がある(!)」などなど、いわゆる”普通の高校”では経験できないような利点が多いなぁと感じた。

 

また、「N高でよかったこと」だけでなく「N高の不満なところ」についてもわかりやすく言語化してくださっていた。

不満なところの1つに「通学コースでは先生の当たりはずれがある」とのこと。これは全日制の高校でもあり得ることだが、それに対してただ不満を持っているだけで終わらず、同じ思いを持つ人たちと一緒にN高に対して「こうしてほしい」と意見を送る行動力がいいなと思った。

 

トークセッションの中で特に印象に残っているのは次の2つである。

1つは「高校で青春したい」という思いがない人はN高に向いていること

体育祭や文化祭等の「青春の象徴」はN高にはない。

そうした「青春の象徴」に憧れがある人はN高には向かないそうだ。

おもしろい視点だなと感じた。

 

結局はどこに価値を置くかの問題なのだろうと思う。

「青春したい!」と思うのか、縛りのほとんどない自由な環境と時間を思う存分使って自分のやりたいことに没頭したいのか。

 

2つ目は、N高にはすごい人もいるが普通の人もいるということ。

トークセッションに参加していたN高生のひとりが「N高の凡人代表」という風に自身のことを言っていたのだが、世界的に活躍するスポーツ選手やNPO法人を運営しているような”すごい人”がいる一方で、いわゆる”普通の人”もN高にはいるのだろう。なにせ、生徒数1万5000人だ。

 

それでも、”すごい人”とつながりやすい環境は素敵だなと思う。普通の全日制の高校に通っているのでは得られないつながりをN高では手に入れることができる。

 

今回のトークセッションを通して、N高や広域通信制についてさらに知りたいと思うようになった。

まずは、『Society5.0に向けた進路指導 個別最適化時代をどう生きるか』を読もうっと。