みん職・正頭先生の講座のリフレクション

立命館小学校の正頭先生の講座をzoomで聞いた。

みん職フォーラムを除き、みん職の講座はこれで2度目。

 

テーマは「学級経営をアップデートする」。

最初の自己紹介やクラス開きについてがメインだった。

コロナウイルスの影響で休校を延長する自治体が出る中、今週から新学期が始まる学校も多いため、とてもタイムリーな内容だったと思う。

 

お話の中でも印象に残った点を以下にまとめる。

 

①まずは子どもたちに心を開いてもらうのが大事

→「こんなクラスにしたい!」という自分のアツい思いを子どもたちに伝えて終わる、というのがありがちなパターンなのだが、そうではなく、まず自分がどのような人間なのか子どもたちに知ってもらうことが大切なのだそうだ。

子どもたちは、教師と自分の好きなものに共通点があったときに心を開きやすいので、自己紹介の段階で仕掛けとなるフックをあらかじめ仕込んでおくのもひとつの手だなと思った。

 

②許さないことを提示する

→「いじめはなぜダメか」ということをクラス開きの段階で子どもたちに伝える。

「いじめは悪いことだから」というような話ではなく、脳を用いて説明するというところが個人的には新鮮だった。「ヒトの脳」「ネコの脳」「ヘビの脳」があるが、いじめは生命維持をつかさどる「ヘビの脳」を攻撃するものであるため、いじめられた側は生きる意欲をなくしてしまう。だからいじめは絶対に許さない、と最初に伝えることで、子どもたちが安心して学校で生活できるようにもなる。

 

③全ての指導に芯を通す

→「学級崩壊=指示が通らなくなること」

 普段指示が通らなかったら有事の時も通らない。

 指示が通るようにするためには、全ての指導に芯を通すことが重要なのだそうだ。

 具体的には「なぜ?」に答えられるようにすることが大切。

 「なぜあいさつをするのか」

 「なぜ椅子をいれるのか」…etc.

 

④夢の壁の正体

→「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」はたいてい同時に発生する。

しかし、教員は子どもたちに夢を持たせようとするあまり、前者について語ることに終始しがちである。

夢を持たせることは確かに重要かもしれないが、それ以上に「やらなきゃいけないこと」に負けない心を育てることも大切だなと感じた。

 

・これだけは許さないということを最初に提示する

・指導に芯を通すために「なぜ」に答えられるようにしておく

 ↑この2つは講師をしていた際も心にとめておいたことだったが、その大切さを再確認できた。

 

私なら初めて出会った生徒たちにどんなことを話すかなぁ、とちょっと考えてみたのだが、

・自己紹介

・これだけは絶対にダメ、という線引きはどこでしているのか

・『学び合い』の考え方

この3つは伝えるかなぁ、と思っている。時間にもよるけれど。