今日の午前中、映画「ヲタクに恋は難しい」を見に行ってきた。
映画化されると聞いてからずっと見たいと思っていた。
『ヲタクに恋は難しい』は、主人公の桃瀬成海が中途採用先で幼馴染の二藤宏嵩と偶然出会い、付き合い始めるお話である。成海ちゃんは腐女子(ボーイズラブ大好き)、二藤くんはゲームオタクであり、両者は”オタクである”という共通点を持つ。
ミュージカル映画だったので、随所に歌やダンスが盛り込まれていた。今まであまりミュージカル映画は見てこなかったので、新鮮な感じ。
映画の感想は、大きくまとめると2つ。
(ネタバレを含む可能性があるので、これから見るよ、という方は以下スルーしてください)
①何かが好きで情熱を傾けられるっていいな
→「オタク」というと、以前は「根暗で家に籠ってネットやアニメ、ゲームに熱中している」というような、どちらかというとマイナスイメージが先行する存在だったのではないかと思う。
実際、作中でも成海ちゃんは腐女子であることによって恋人に振られているし、オタクであることが職場でばれないよう、細心の注意を払っている(そもそも、人の趣味の名称に「腐(る)」なんてつけなくてもいいと思うのだが)。
ただ、今はコミケがニュースに取り上げられたり、アニメやゲーム等が”クールジャパン”ともてはやされるなど、オタクを取り巻く環境は少しずつ変化してきているように感じる。
何より、作中で成海ちゃんがボーイズラブや声優さんの話をしているときに目をきらきらさせていたり、二藤くんが黙々とゲームに熱中していたりする姿は本当に素敵だ。
私自身が「美術館オタク」なのもあるかもしれないが、好きでたまらないものを持っている人はそれだけで輝いて見える。
②恋人同士のすれちがいのもどかしさ。でも、それがまたいい笑(他人の話に限る)
→成海ちゃんも二藤くんもオタクではあるが、守備範囲は全く違う。「オタクである自分」をさらけ出せるという点では一緒にいて楽だが、どうしても温度差は出てきてしまう。そのすれちがっている感じやもどかしさが丁寧に描写されており、「それわかる!」という場面がたくさんあった。
特に、成海ちゃんが二藤くんの部屋から1人で帰っていくときのシーンには、「共感」の二文字しかなかった。「バス停まで送ってくれないかな?」と言ったのに、「やっぱり、いい」と断ってしまうあたり、自分も似たようなことをやりそうで、気をつけようと思った。
自分の思いは、伝え方に気をつけながらも率直に伝えるに限る。
あとは、
・佐藤二朗とムロツヨシのクセの強さ。この2人がキャストにいる時点で面白い予感しかしない笑
・小柳さん役の菜々緒さんのかっこよさと美しさ。
・樺倉さん役の斎藤工が、酔って恋人(小柳さん)について成海ちゃんに愚痴を言い、くだをまく演技のすごさ。…etc.
たまには映画を見に行くのもいいな