今日は『学び合い』の公開授業に行ってきた。
昨年から学校全体で『学び合い』に取り組んでいる学校で、今年度3回飛び込み授業をさせていただいた。(以前ブログにも書いたが、そのうちの1回は私が授業をした)
今回は、国語・数学・英語・化学の『学び合い』の授業を参観した。
最も印象的だったのは、高校1年生の化学の授業である。ちょうど1ヶ月くらい前に同じ西川ゼミの同期が授業をしたクラスだった。冒頭10分で前回のミニテストの答え合わせを『学び合い』で、その後再テストをする、という流れだった。
解き方がわかった男子に対して、女子が「教えて!」と言い、男女関係なく学び合っている姿が見られたのだ。1ヶ月前の飛び込み授業ではそのような光景はなく、男女別の固定されたグループ内で学びが終わっている感じだったので、1ヶ月でこんなに変わるものかと感動した。
しかも、それだけではなかった。男子に教えてもらった女子グループ①が、女子のグループ②に教えに行ったのだ!しかも終了ギリギリの1分半前に!
女子グループ①は、以前は課題が終わったらそのままおしゃべりしているような状態だった。それなのに、終了ギリギリでもほかのグループに教えに行き、腰に手を回して頭を突き合わせながら教えている様子を目の当たりにした。固定したグループが解体される瞬間だった。
生徒はいつも私たちの想定を軽々と超えてゆく。その瞬間に立ち会えて、今日来た甲斐があったなと思った。
授業をされた先生方の多くもおっしゃっていたが、生徒に全て委ねるというのはなかなか勇気がいる。西川先生が検討会でおっしゃっていたように、自分にできる範囲でやりやすいように『学び合い』を実践していきたいと思う。