先日、近くのショッピングセンターで期日前投票をしてきた。
投票日当日も採用試験だからである。
選挙権を持つ年齢が18歳以上に引き下げられたこともあり、特に高校では主権者教育の必要性が叫ばれている(ような気がする)。
今はどうかわからないけれど、私のときは中学校の公民や高校の現代社会などで選挙について学んだ気がする。
ただ、どうしても"自分からは遠いもの"という印象が拭えなかった。自分の一票がどう反映されるのかわからなかったし、「小選挙区比例代表並立制」という舌を噛みそうな呪文を覚えたり、ドント方式の計算をした記憶しかない。
私が投票について考えるきっかけになったのは、高校の化学の先生の言葉だった。
「俺は選挙には絶対行くよ。自分が行かなきゃ、生徒にも自分の子供にも「選挙行けよ!」って言えないだろ?」
今でも覚えているくらいだから、相当印象的だったのだろう。そのおかげかどうかはわからないが、私は今まで投票に行かなかったことはない。
生徒は本当によく教師を見ている。教師の腹を読むのが得意な子もいる。講師をしていてそのことを痛感した。
そんな2割の子たちの心に届くように語るためには、自分自身が心から信じていないとだめなのだろう。
だから、私は必ず投票に行く。空虚な言葉など語りたくはないから。