『音楽が苦手な先生にもできる! 学級担任の合唱コンクール指導』(石川晋)読了

2学期は、体育祭や音楽祭、立志式と行事が目白押しです。

 

私が2学期の行事の中で、内心戦々恐々としているのが音楽祭です。

 

コンクールの形を取るので、明確に順位が出ます。そして、ここまでの学級経営の評価の一つが音楽祭の結果のような気もします。

 

無策のまま音楽祭に突入するわけにはいきません。

 

そのため、本屋さんで手に取ったのが、石川晋先生の『音楽が苦手な先生にもできる! 学級担任の合唱コンクール指導』です。

序章に、私が心配していることがそのものずばり書いてあり、「そうなんです!」と心の中で赤べこのごとくうなずいてしまいました。

 合唱コンクールの季節になると胃が痛くなる先生は、日本じゅうにたくさんいるでしょう。(中略)

 体育祭の練習では胃が痛くなったりしないのに、なぜ?

 その理由ははっきりしています。

 おなじ「競争」を基本としている行事ですが、個々の運動能力にスポットがあたりがちな体育祭と違って、合唱コンクールはいわば集団の力がためされるからです。その結果、合唱コンクールの出来栄えは学級集団の力の表れだと、保護者も同僚も、何より子どもたち自身も、そう感じてしまいがちなのです。(p.12)

 

この本では、合唱コンクールの指導におけるポイントが丁寧にわかりやすく示されています。

 

ポイント1の「準備期間を大切にする」の中には、

①誰に向かって歌うのかを問い続ける

②歌い出しにこだわる

④指導言は比喩を多用する

⑥練習の記録を録音・録画する

⑧歌詞の授業をする

⑨教師も共に歌う

⑩教師は拍打ちでイニシャチブを取る

などなど、私でも真似できそうな内容があり、ぜひやってみたいと思いました。

 

そして、本にあった「音楽教師との連携を密にしよう」というポイントの通り、昨日音楽の先生に「指揮者はどうやって決めるんですか?」と聞いてみました。

 

そうしたら、「クラスで決めてもらうよ。指揮は特殊な動きなので、運動神経が良い子の方がいいかも」というアドバイスをもらいました。

 

無敵の"新採用カード"はもう使えませんが、今年の私には"初担任カード"が使えるので、困ったとき、わからないときは音楽の先生に積極的に聞いてみようと思いました。