引っ越しても絶対に連れていくモノ

今日は教育委員会に提出する履歴書等の必要書類の締切の日だった。

 

初任の勤務先はどこになるやら。

「県内出身者は地元から遠いところに飛ばされる」というまことしやかなうわさが流れる一方、「最近は遠方に飛ばされると精神を病んでしまうから初任は地元らしいよ」という話もあり、まったく読めない。

 

なんにしろ、引っ越したとしても必ず連れていくと決めているモノがある。

この子だ↓

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抱き枕のぶたさん。

ライナスの毛布、というわけではないけれど、わりと精神安定剤の役割を果たしてくれている。

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(ぶたさんのおしりって、なんでこんなにかわいいんだろう…)

 

3年前の夏、手術で入院した時に母と妹が買ってくれたもの。

 

右肩に脱臼癖があり、電車で吊革をつかむだけではずれてしまうくらいだった。講師1年目の宿泊行事の引率のとき、仰向けで寝ている状態ではずれてしまって動けなくなり、生徒より先に病院送りになるという黒歴史を作ってしまった。

 

板書していても外れるくらいだったので手術することになったのだ。

 

入院生活は孤独だしすごくヒマだった。何冊も本を持っていったがすぐに読み終わってしまう。なにしろ、リハビリ以外にすることがないのだ。

 

そんなとき、妹がお見舞いに来てくれた。ぶたさんとともに。

 

プレゼントを開けた瞬間、「うわぁ!」となった。でも、「悪いけど持って帰って」と丁重にお帰りいただいた。妹は「せっかく持ってきたのに」と文句を言っていたが。

 

というのも、入院中は好きなように入浴できないので、せっかくもらったぶたさんを汚してしまいたくなかったのだ。

 

のぶたさんとのつきあいも今年で3年目。だいぶ汚れてしまったので、先日お洗濯に出した。

https://ichikawa929.jp

かわいい子には旅をさせよ、ということで北海道旅行に行ってもらった。

 

クリーニング代を考えると新しい子を一匹買った方が安い。

 

でも、この子につまった思い出はお金には変えられない。

 

すっかりきれいになって帰ってきたぶたさんは、おいしいものでも食べてきたのか、ふっくらしていた。