「ひょっとして、この研究つまらないのでは…」は杞憂だったお話

先週、久しぶりに学年ゼミがあった。

最近はもっぱら個人研究に関する質問ばかり。

 

研究で言いたいこととして、「企業で働く人と高校教員とでは「働く際に必要な力はなんですか?」の答えが異なる」というだけではつまらない研究になるのではないか?

 

↑これがその時の質問。

 

質問から漂う今さら感…笑

 

キャリア教育の検証を目的のひとつとして始めた研究だが、比較対象とした上記の両者は当たり前だが立場が違う。

 

立場が違えば同じ質問でも当然答えは違う(はず)。

 

しかも、この程度のことはちょっと考えればすぐわかる。

 

ちょっと考えればわかるようなことを研究し、「結論:両者の答えには差がありました」で済ませたら、つまらん論文になってしまうのではないか。

 

インタビューしてデータを集めながらも、ずっと頭の片隅から離れなかった疑念だった。

 

 

これに対して西川先生は、「なぜつまらない論文になると思っているのかがわからない」とのこと。

 

どうやら研究の核になるのは、上記の「差がある」ことではなく、企業の方が口を揃えておっしゃった"コミュニケーション能力"の中身の方らしい。

 

そのことについて、いろいろなベクトルで検証し、蓋然性を高めてゆくのが次の私のミッションのようだ。

 

インタビューデータは8月半ばで取り終わり、今は全国の都道府県教育委員会に片っ端から電話をかけては資料提供のお願いをしている。北海道から始めて、今日でやっと北陸までいった。

 

資料を送ってもらうことを考えて、連絡先は電話番号ではなくメールアドレスのことが多いのだが、電話口でメールアドレスを正確に伝えるのに苦労している。

 

なにせ、私の大学院のメールアドレスは"m"と"n"が両方含まれている。しかも、"d"と間違えやすい"b"も。

 

先方のアドレスを聞き取るのも一苦労だ。今日は"t"と"p"を間違えそうになった。

 

研究をしていると今まで見えなかったいろんな壁にぶち当たる。

 

ぶち当たっては、まわりの助けを借りながら乗り越えていく、の繰り返し。

 

西川先生曰く、「一流の研究はネス湖ネッシーを発見すること」。

 

私が発見したことは、果たしてネッシーなのか…

とりあえずは信じて前に突き進むしかなさそうだ。

 

きっと私の研究はつまらなくなんかない。